このたび女優ニコール・キッドマンが『The Hollywood Reporter』誌に寄稿し、故スタンリー・キューブリック監督がメガホンをとった映画『アイズ・ワイド・シャット』の撮影当時を振り返った。その回顧録から興味深いところを抜粋してお伝えしたい。
■ 元夫トム・クルーズと観たキューブリック作品
「トムと一緒に『2001年宇宙の旅』(1968年)をじっくり観たわ。トムはキューブリック作品が大好きだった。映画の間中、細かく説明してくれたの。
■ 『アイズ・ワイド・シャット』の撮影を開始した当時
「スタンリーにはアイデアをあれこれ出したのに、全て否定されて私が意見を変えることになった。男性と女性の違いについても意見が食い違った。でもそういうことをスタンリーは好んだの。彼のことは怖くなかったわ。」
■ 映画撮影当時からトムとの関係が破綻し始めていたのか
「『アイズ・ワイド・シャット』の撮影で、結婚がダメになり始めたと思われた。でも私はそうは思わない。トムと私は当時仲が良かったから。」
■ 話題を呼んだトムとのラブシーンについて
「スタンリーは映画で、あれこそが私とトムの性生活だと見せかけて(観る人を)挑発したいと思ったのよ。
■ スタンリー監督の死
「トムと私はニューヨークで映画を観ていた。そしてスタンリーは死んでしまった。翌朝、電話がかかってきたけれど、あれは最悪な知らせだった。(養子の)コナーとイザベラが一緒にキッチンにいたというのに、私は思わず声を張り上げて叫んでしまったの。
その後間もなくしてトムとニコールの結婚生活は破綻しているが、トムと共演したこの映画、そしてメガホンをとった監督へのニコールの想いは今もなお深いようだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)