過去には政治にはさほど興味がなくフェミニズム(男女同権主義)の意味すら知らず、海外で出演したTV番組で「あなたはフェミニストですか?」と問われ「ええっと、そうね、イエスよ」「前はその言葉の意味を理解していなかったけど今は分かる。つまり私は女性である自分を愛しているけど男性のことも大好きなの」などと答え、番組ホストを失笑させてしまった歌手ケイティ・ペリー。
そんなケイティも32歳。昨年は大統領選でヒラリー・クリントン氏を熱心に応援し、政治への関心の高さも話題になった。そのケイティが人気誌の取材に応じ、「セレブ達は政治的な立場を明確にすべき」とコメント。多くの人がより積極的に政治につき語ることの重要性を強調した。

このほどケイティ・ペリーが『VOGUE』のインタビューを承諾し、そこで他のセレブ達への思いを期待交じりにこう語った。

「大々的にアレコレ伝える必要はない。
でも何かのため、(セレブ達は)闘うべきだと思う。」

またハッキリとした立場の表明を避けたセレブ達に絡めて、こうもコメントしている。

「何のためにも闘っていないなら、それは“自分のためにしか動いていない”ってこと。それだけだわ。」

最近では楽曲にも政治的な意味を加えているケイティは、2010年にヒットしたアルバム『Teenage Dream』を聴いても「もう心に響くものはない」という。

「収録曲『California Gurls』で描いた浮ついた内容も、今の私にとって偽物ね。」
「誰にだって、少しは現実逃避が必要よ。でもそれだけじゃ駄目だと思う。声があるのなら、これまで以上にそれを使って訴えなくちゃ。」

そんなケイティは、ヒラリー・クリントン氏の大統領選敗北にはひどくガッカリしたという。


「だって私が子供時代には性差別、女嫌いな風潮があった。抑圧的な男性は嫌、(男性と)平等でないと見られることもね。(ドナルド・トランプ氏の大統領選勝利により)怖くて支配的な男に直面した幼い子供の頃に再び戻った気がしたの。」

しかし今では若者も政治に興味を示すようになり、「若い女の子達も上院議員の名を知るようになっている」とケイティは指摘。「そういう10代の少女達が世界を救ってくれると思う」とも話し、次世代への期待も明らかにした。フェミニズムの意味もしらなかったケイティだが、大統領選を機に政治やアメリカの今と今後について熟考。彼女やマイリー・サイラスレディー・ガガマドンナといった多くのセレブ達が政治につき思いを明かしたことで若者層の政治への関心は確かに高まったようだ。

(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)