3歳年上のアメリカ人女性で離婚経験がある、そんなメーガン・マークルさんが間もなく由緒正しき英王室のプリンセスとなる。祖先も叔父も父親も離婚を経験しているだけに、ヘンリー王子もメーガンさんの「バツイチ」という部分にこだわることはしなかったのであろう。
しかし2人の結婚生活は長続きしないだろうという声は実に多い。彼女の前回の結婚はなぜ失敗に終わったのか、彼女はそこから何を学び今日に至っているのか、元夫との離婚理由に興味がないといえばウソになる。挙式直前にして、「ここでメーガンさんの恋愛遍歴について再びおさらいしてみましょう」と記事にしたのは英タブロイド紙の『The Sun』であった。

メーガン・マークルさん(36)の元夫は『リメンバー・ミー』『Outpost 37』などの作品で知られる映画プロデューサーのトレヴァー・エンゲルソン氏。現在41歳とヘンリー王子より8つ年上である。7年間(6年とするメディアも)の交際を経て互いを熟知しあっているトレヴァー氏とメーガンさんは2011年9月、102人のゲストを招いてジャマイカで結婚した。
だが結婚生活は2年にも満たない2013年5月に破綻。離婚申請時の理由は「和解しがたい不和」という抽象的なものであった。

しかし、メーガンさんはテレビドラマ『SUITS/スーツ』の撮影でカナダのトロントに長期滞在。夫はロサンゼルスで活動している。共にキャリア構築に余念がない時期で、一緒に過ごせない2人の間に不協和音や衝突が生じたのではないかという説が有力である。ただし離婚は悪いことばかりではない。
人生の挫折や失敗はメーガンさんにあらゆる意味で強さを与えたはずである。彼女は離ればなれの結婚生活をうまく続けることができなかった自分を反省し、それはヘンリー王子との遠距離恋愛に生かされたであろう。また、これから英王室の中心メンバーとしてハードスケジュールをこなし、世間の熱い視線や期待、王室内にある陰湿なイジメや批評と向き合っていくためのタフさを得たはずである。

『The Sun』が注目したのは、これまで故ダイアナ元妃、トム・クルーズ、アンジェリーナ・ジョリーなど多くのセレブの暴露本を執筆してきたベストセラー作家アンドリュー・モートン氏が今年4月に出版した『Meghan:A Hollywood Princess(原題)』であった。彼はそこで、「それまで長いこと常に一緒に過ごしていたトレヴァーさんのいない生活が始まり、しかしトロントは居心地もよくメーガンさんは離婚を決意。だしぬけに結婚指輪と婚約指輪を郵送してトレヴァーさんを愕然とさせた」と書いている。
メーガンさんはトロントでの生活を通じ、女性が安定した収入を得て自立して生きていくことの重要性、夫に依存しない生活、そして新しい友人をどんどん作って外出することの楽しみなどを強く意識するようになっていたというのだ。

また離婚したメーガンさんについては、ヘンリー王子と出会う前に2つの恋を経験していたとの噂が浮上していた。最初のお相手として噂になったのは北アイルランド出身のプロゴルファー、ローリー・マキロイさん(現在29歳)。2014年8月にはダブリンのレストランで楽しそうに食事をする2人の姿が目撃されていた。メーガンさんが離婚して間もなく2人が逃避行の旅に出ていたというショッキングな情報もあるが、こちらは単なる噂に過ぎなかったようだ。

続いて彼女が交際していたのは、トロントで2014年に知り合ったカナダ人シェフのコリー・ヴィティエロさん(Cory Vitiello)。
メーガンさんを“my lady”と呼んで交際を明らかにしていた彼は、メーガンさんがアフリカの貧しい子どもたちのために活動を続けている国際NGO組織「World Vision」の大使に選ばれたことについて、2016年3月にTwitterで「私は恋人の大使任命をとても誇らしく思う」と触れていた。しかしその2か月後に突然の破局が訪れる。

ヘンリー王子とメーガンさんの出会いは、共通の友人が2016年7月にロンドンでセッティングしたデートであったと公には報じられてきたが、英紙『Telegraph』は「最初の出会いはトロント。2人はそこで2016年の5月に会っていた」とすっぱ抜いていた。ヘンリー王子は兄夫妻とともに傷病兵や退役軍人が集う国際的なスポーツイベント「Invictus Games」を長く支援しているが、2016年5月にその大会がトロントで開催されて彼女に初めて会ったとしている。

それが本当であれば、コリーさんは王子との交際を選んだメーガンさんにあっけなく捨てられてしまったことになる。
この頃のことについて、メディアの取材にノーコメントを貫いているコリーさん。英王室に嫁ぐ身となってしまったメーガンさんについては、畏れ多くて「ただの友達」として片づけるのが一番なのであろう。だが彼が黙れば黙るほど世間はズバリ、“メーガン・マークルは損得で男を選ぶ女”と彼に同情を寄せていたようだ。

ちなみにメーガンさんの元夫、トレヴァー氏のその後については意外な形で暴露した女性がいる。彼女は米リアリティ番組『Real Housewives of New York City』などで人気のベサニー・フランケル。「メーガン・マークルさんの元夫とちょっとだけデートしたことがあるわ。
現在、彼と私はビジネスパートナーだけれどね」と豪ラジオ番組に出演した際に話したのだ。
シカゴで出会い、メッセージをやりとりしていたなかトレヴァー氏がバツイチであることを知ったベサニー。その時に「女優のメーガン・マークルなんだ」と言われて「え、まさかあの…あなた、ヘンリー王子と結婚する女性と夫婦だったの?」と仰天してしまったそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)