ムード歌謡グループの「純烈」(酒井一圭、白川裕二郎、小田井涼平後上翔太)が20日、「二代目 きもののうたオーディション」最終審査・授賞式イベントに出席した。審査員を務めて自身も歌を披露したが、約10日後に迫った大晦日の『NHK紅白歌合戦』の詳細を本人たちもまだ聞いていないと漏らした。


「きもの、きもの、きものが着られる~」のフレーズでお馴染みの日本和装のCMテーマ曲『きもののうた』。この曲をアレンジして自らパフォーマンスするオーディションが開催され、審査員を務めた純烈の4名も着物姿で登場した。


オーディションではいつものスーツ姿ではなく着物姿のまま『星降る街角』を歌い踊ったが、大相撲の元力士で着物を着慣れているはずの白川裕二郎でさえ「着物で歌わせていただくことはなかなかなくて、しかも足が雪駄なんですよ。足の踏ん張りが効かなくて雪駄がいつ脱げるかドキドキしながら歌わせていただきました」と歌やダンスとなると難しかったようだ。それでも4年連続となる大晦日の『NHK紅白歌合戦』について「今年のアイデアとして着物を着て歌うのはどうか?」と聞かれると、酒井一圭が「アリだと思います」とにんまり。「いつ曲順とか発表されるんですかね?」と逆質問してから「いつもやったら、もうそろそろ…。
まだ純烈がどういう演出か聞かされていない状況なので、着物もまだ差し込む可能性もホンマにあります」と回答した。


着物について白川は「相撲部屋を辞めてから着物を着る機会がものすごく少なくなったので、今日こうして着て、日本人として日本の文化として一枚持っておきたいなと思いました」と改めて着物に注目したようだ。白川が「今はこっちがお相撲さんのみたいでね」とお腹が出た酒井一圭をいじると酒井も「余計なこと言うな」と文句を言い、笑い声が起きた。そんな酒井は「この方がラク」と着物の着心地が気に入ったようで、後上翔太は着付けの際の小物に便利なワンタッチの物があることに感心していた。


また「小田井さん似合うね」と周りから褒められた小田井涼平は、映画コメンテーターでタレントのLiLiCoの夫でもあるが「うちの奥さんがスウェーデン人なんですけど、僕よりもはるかに着物を着るんですね。日本人以外の人の方が日本の伝統文化を引き継いでくれている感じがするので、今日を機に僕も和服男子になりたいなと思います」と宣言した。



オーディションにはシンガーソングライターやソプラノ歌手、YouTuberシンガーから人前で歌うのが初めての人まで、ソロをはじめギターの弾き語りやコーラスグループ、バンドなどさまざまなスタイルで8組が出場した。酒井は「みんな歌うまいし、あの短い時間で思いを伝えるのはすごい」と感嘆し、前日の『M-1グランプリ2021』で優勝したお笑いコンビ・錦鯉に絡めて「昨日の錦鯉さんに全員続いて欲しいですけど」と口にした。


また純烈の他に『きもののうた』の作曲者である「D.W.ニコルズ」のわたなべだいすけも審査員を務めた。わたなべは「30分かからないうちにできた」と同曲の制作裏話を語り、ツアーで地方を訪れたときに居酒屋で『きもののうた』を歌い「あれ僕が作ったんですよ」と言ったら分かってもらえたというエビソードを披露した。それと同様に曲は知っているが、作曲者が誰か知らない人に向けて今回自分が作ったと伝えることができたと喜んだ。


賞金総額300万円の同オーディションの優勝には、高校生と大学生を中心に構成された男女のアカペラボーカルグループ「PLUS Unison.」が輝いた。
審査員特別賞も受賞した彼らにはCMの出演権も贈呈された。
(TechinsightJapan編集部 取材・文:関原りあん)