エリザベス女王(95)が、新型コロナウイルス感染公表後初めてとなる対面式の公務を行った。ウィンザー城でカナダのジャスティン・トルドー首相と握手を交わす女王の背景には、ウクライナの国旗を表すイエローとブルーの花束が飾られていた。


エリザベス女王は先月21日、新型コロナウイルス検査で陽性結果が公表されウィンザー城で軽い公務のみをこなしていた。今月1日には通常公務への復帰を発表し、オンライン公務に参加していた。

現地時間7日にはウィンザー城のオーク・ルームにカナダのジャスティン・トルドー首相が訪れ、女王が復帰後初となる対面式の公務を行った。女王は英連邦国であるカナダの君主も務めている。

同日「The Royal Family」の公式SNSでは、エリザベス女王がトルドー首相と固い握手を交わしながらお互いを見つめて微笑み合う写真が公開された。

この画像を見た王室ファンは、部屋のテーブルの上に置かれたものがウクライナの人々を支援する密かなメッセージであることに気付いた。


女王がトルドー首相を出迎えている背景には、大きな花瓶にイエローとブルーの花束が生けられていたのだ。この色の組み合わせはウクライナの国旗の色を表すことから、女王は静かに同国への支持を伝えていたとみられる。

フォロワーからは「なんて美しい写真なの」「ブルーとイエローの花が素敵だわ」「花の色でウクライナをさりげなく支持しているのに気付いた? 見事だわ」といったコメントが寄せられた。

トルドー首相は、英ボリス・ジョンソン首相とオランダのマルク・ルッテ首相とウクライナ侵攻について協議するために英国を訪問している。

エリザベス女王はロシアからの軍事侵攻を受けるウクライナの人々を支援するために寄付をしており、現地時間3日には英国の慈善団体が構成する「災害緊急委員会(The Disasters Emergency Committee)」が公式ツイッターで感謝の言葉を綴っていた

2020年10月にバッキンガム宮殿でウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領とオレナ夫人と対面したウィリアム王子キャサリン妃は、先月26日に公式ツイッターでウクライナの人々への支持を表明した。
これを受け、後日ゼレンスキー大統領が自身のツイッターで夫妻への感謝を述べている

今月2日にはチャールズ皇太子カミラ夫人がロンドンのウクライナ人コミュニティと交流し、同国への支持を伝えていた。

画像は『The Royal Family 2021年4月21日付Instagram「Today is The Queen’s 95th birthday.」、2022年3月7日付Instagram「This afternoon The Queen received the Prime Minister of Canada, @justinpjtrudeau, for an Audience at Windsor Castle.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)