12月18日に行われる『M-1グランプリ2022』決勝で、初めて審査員を務めることになったタレントの山田邦子(62)。ピン芸人として『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』(1989年10月~1992年3月)などでバラエティー界を席巻したが、若手芸人のなかには当時の活躍を知らない者もいるらしい。
ただレイザーラモンHGは、1年ほど前に山田邦子と初めて絡んで「やっぱり現役やな」と舌を巻いたという。そんな彼女がYouTubeチャンネルで『M-1』ファイナリストをチェックした。

YouTube「山田邦子 クニチャンネル」で12日に配信した『M-1グランプリ審査員初登場!私が山田邦子です!!』の解説欄で、反響に対して「『おめでとう』とかも変だけど『懐かしい』とか『誰?』とか。あのねぇ…」とボヤいた山田邦子。動画でも「懐かしいっていうのやめて。ちゃんと働いてますから!」とアピールしていた。
最近は地上波で目にすることは少ないものの寄席で漫談を披露したり、ABEMAで配信しているプロレス中継番組にたびたびゲスト出演している。「山田邦子 クニチャンネル」で2020年8月に長州力と対談した時は「滑舌対決!」と長州の滑舌の悪さをいじって「そんなバカなことないでしょ!」とツッコまれていた。どんなときもお笑いに貪欲だ。

そんな山田邦子についてレイザーラモンHGが12日、YouTube「レイザーラモン公式チャンネル」で配信した『レイザーラモンのニューラジオ#92』で昨年末にABEMAのプロレス特番で彼女と初共演したことを振り返った。HGはいつもの“ハードゲイ”スタイルで絡んだが、山田は絶妙な感じで嫌がりながら小気味よくツッコミを入れるのでやりやすかったそうだ。今でもしっかりお笑いの間が分かっていることに「邦ちゃん、やっぱり現役やな」と感心しており、『M-1』の審査員としてどのようにコメントして立ち振る舞うのか楽しみだという。


山田邦子は漫才ブームのきっかけとなった演芸番組『THE MANZAI』(1980年4月~1982年6月)に出演した世代で、ツービートや島田紳助・松本竜介、B&Bの活躍を目の当たりにしてきた。横山やすし・西川きよしが収録で漫才を披露しながら納得できず、西川きよしがディレクターに「もう1回別のネタでやらせてもらえませんか」と頼み込んだ時は「シビアなんだな」と感じたそうだ。若い頃に培われたお笑いセンスが染みついているのだろう。『M-1』も中川家が優勝した第1回(2001年)から見ているらしい。

今回は『M-1グランプリ2022』の審査員に決まったことから、山田はファイナリストのプロフィールを見て「皆若いねー!」とこぼしながら「真空ジェシカ、好きなんだよね」、「ヨネダ2000、愛と誠ちゃんでしょ。女の子いいよね、出て嬉しい」などと吟味していた。
そんななか18日の決勝前に行われる敗者復活戦に触れると、昨年準優勝しながら今年は準決勝で敗退したオズワルドを持ち出して「ひたひたと来ていて今回は(決勝に)入ってない。敗者復活で出てくれば、大きなドラマが生まれるよね」と期待をのぞかせた。以前は錦鯉に対して「50歳なの!? でも面白いから売れるよ!」と言ったこともあったが、のちに本当に『M-1』で優勝したというから、今年は敗者復活がどうなるか注目したい。

画像は『山田邦子 2022年12月13日付オフィシャルブログ「Mー1グランプリ」』『M-1グランプリ 2022年11月30日付Instagram「M-1グランプリ 2022 ファイナリストはこの9組!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)