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今日5月26日(日)9時、フィリピンで台風1号「イーウィニャ」が発生。台風1号の発生が5月にずれ込むのは2020年以来4年ぶり、統計開始以来7番目に遅い発生です。

台風1号の発生が遅いと、年間の発生数や上陸数はどうなる?

台風1号発生 台風+前線 九州~関東は警報級大雨に警戒

台風1号発生 統計史上7番目に遅い 台風発生が遅いと年間発生数や上陸数はどうなる

今日26日(日)午前9時、フィリピンで台風1号「イーウィニャ」が発生しました。台風1号の発生が5月にずれ込むのは、2020年以来4年ぶり、1951年の統計開始以来、7番目に遅い発生です。

26日12時現在、台風1号はフィリピンにあって、ゆっくりとした速さで北へ進んでいます。台風は今後、北東へ向きを変え、暴風域を伴いながら29日(水)頃、沖縄県の大東島地方に接近。その後は、本州の南を北東へ進み、30日(木)~31日(金)頃、伊豆諸島付近に進む見込みです。

台風の直接的な影響が出るのは、沖縄県の大東島地方と伊豆諸島。

大東島地方は29日(水)頃から、伊豆諸島は30日(木)頃から、警報級の暴風や波浪の恐れがあるため最新の情報をこまめに確認して下さい。

本州付近は前線が停滞するため、台風から離れていても、熱帯育ちの湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発化。28日(火)を中心に、九州~関東では警報級の大雨に警戒が必要です。

台風1号の発生が遅い年 年間発生数や上陸数はどうなる?

台風1号発生 統計史上7番目に遅い 台風発生が遅いと年間発生数や上陸数はどうなる

台風1号の発生が一番多い月は1月(36.5%)、続いて4月(20.3%)、2月(12.2%)・3月(12.2%)、5月(10.8%)、6月(4.1%)・7月(4.1%)となっています。

今年は台風1号の発生が5月下旬にずれ込み、統計史上7番目に遅い発生となりました。過去、台風1号の発生が一番遅かったのは、7月9日15時(1998年)。

ちなみに、一番早い発生は1月1日6時(2019年)です。

台風1号の発生が遅れた年の年間発生数と上陸数をみると、帳尻を合わせるかのようにハイペースで台風が発生する傾向があります。

台風1号の発生が5月にずれ込んだ1964年は、年間発生数が34個と統計史上5位の多さとなりました。

また、台風1号の発生が7月3日と遅かった2016年は、8月・9月に週イチ以上のペースで発生、8月は4つ連続で上陸しました。

台風1号の発生が一番遅かった1998年は、発生数は16個と、平年25個より少ないですが、上陸数は4個と平年より多くなりました(※)。

今年も台風1号の発生が遅いからと油断せず、早め早めの対策を心がけましょう。


※台風の平年値(1991年~2020年の30年平均)
発生数:平年25個 上陸数:平年3個