1月25日、全豪オープン9日目、男子シングルス準々決勝が行われ、第6シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク5位)は、第14シードのデニス・シャポバロフ(カナダ/同14位)と対戦。4時間8分の激闘の末に6-3、6-4、3-6、3-6、6-3で下し、3年ぶりのベスト4入りを果たした。
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2005年大会のチャンピオンのナダル。昨年8月に左足の怪我によりツアーから離れたことに加え、年末には新型コロナウイルス陽性にもなり、シーズン開幕が不安視されていた。だが、ふたを開けてみれば、開幕戦の「メルボルン・サマー・セット」(オーストラリア・メルボルン/ATP250)では、失セット0でツアー89勝目。今大会でも3回戦のカレン・カチャノフ(ロシア/同30位)戦で1セットを落としたのみと、順調に勝ち上がっている。
この日も復帰後、初のトップ20選手であるシャポバロフを相手に、テンポの速い攻撃を展開。ラリーの主導権を握って第1、第2セットを連取する。一方、シャポバロフは互角の打ち合いを見せるも、ナダルの圧力に対し、徐々にコート後方へ下げられてしまう。
この状況を打破したいシャポバロフは、第3セットでネットプレーを増やし、サービスゲームでリズムを作る。これで流れをつかむと、第10ゲームでナダルのサーブを強打。ナダルのミスを誘い、0-40と3本のブレークポイントを握る。最後は、シャポバロフがバックハンドのウィナーを決めてセットを奪取。さらに、第4セットでも第4ゲームでナダルのダブルフォールトでブレークしたシャポバロフ。
運命の最終セット、第2ゲームでシャポバロフのミスに生かし、ブレークに成功したナダル。早々にリードを奪うと、直後のサービスゲームの2本のブレークポイントをしのいで、3年ぶりの4強入りを果たした。
準決勝でナダルは、第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同7位)と第17シードのガエル・モンフィス(フランス/同20位)の勝者と対戦する。
※ランキングは1月17日付のもの
■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)~30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」
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