1月28日、全豪オープン男子シングルス準決勝、第2シードのダニール・メドベデフ(ロシア/世界ランク2位)が、第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同4位)を7-6(5)、4-6、6-4、6-1で下し、2年連続の決勝に進出。昨年のUSオープンに続くグランドスラム制覇に王手をかけた。
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互いにライバルだと認め、切磋琢磨してトップを目指してきたメドベデフとチチパス。対戦成績は、メドベデフが6勝2敗しているものの、昨シーズンは1勝1敗。昨年の全豪オープン準決勝では、メドベデフが6-4、6-2、7-5で勝利している。
第1セット、メドベデフがビッグサーブを生かしてポイントを奪えば、チチパスは3球目攻撃の速攻を展開。互いにテンポ良くサービスキープをする。その中、第8ゲームでメドベデフは4本のブレークポイントを握ったが、チチパスも積極的なネットプレーでしのいで、辛くもキープ。試合はそのままタイブレークへ持ち込まれた。
そのタイブレークでは、互いに1度ずつミニブレークして迎えた6-5で、チチパスの回り込みフォアハンドがミスとなり、メドベデフが第1セットを先取した。このセット、メドベデフがサービス側でポイントを失ったのは、わずか2ポイントのみだった。
続く第2セット、第1ゲームでメドベデフにミスが重なり、チチパスがこの日最初のブレークに成功する。だが、第6ゲームで今度はメドベデフの粘りの前に、チチパスがミスが増えてしまって試合はイーブンに。再びタイブレークにもつれるかと思われたが、4-4でメドベデフが2本のダブルフォールト。
第2セット途中ではチチパスの父親によるコーチングで冷静さを欠いたメドベデフ。トイレットブレークを取り、落ち着きを取り戻す。その第3セット、メドベデフは第1ゲームでピンチのあったものの、サーブポイントでしのぐと、その後はチャンスを与えず。5-4で迎えたチチパスのサービスゲームを破って、決勝進出へあと1セットとする。
一気に勝負を決めたいメドベデフは、第4セットでもショットの精度が落ちたチチパスの隙を見逃さず、第4ゲームでリードを奪う。余裕の生まれたメドベデフは、第6ゲームでも強気に攻めて2度目のブレーク。自身のサービスゲームをきっちり守り切り、試合を決めた。
同大会6度目の出場となった25歳のメドベデフは、昨年大会でも決勝に進出。決勝では、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)に敗れたものの、USオープンでリベンジを果たし、グランドスラム初優勝を果たした。今大会は、2大会連続優勝を目指す。
決勝でメドベデフは、男子史上最多21度目のグランドスラム優勝を狙う第6シードのラファエル・ナダル(スペイン/同5位)と対戦。
※ランキングは1月17日付のもの
■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)~30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/287.5万豪ドル(約2.3億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」
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