5月22日、「全仏オープン」男子シングルス1回戦、日本人選手では、ダニエル太郎(エイブル/同105位)は、ワイルドカード(主催者推薦)で出場のゴワール・バレール(フランス/同209位)と対戦。フルセット勝負となったが、6-3、2-6、6-0、3-6、4-6で敗戦。
【表】“ダニエル勝利”全仏オープン男子シングルス組み合わせ
今年1月の全豪オープンでは2回戦でアンディ・マレー(イギリス/同69位 ※当時113位)を倒し、初のグランドスラム3回戦に進んだダニエル。その後もツアー大会で予選を勝ち抜いており、4月のATP250ベオグラードでベスト8入りを果たしている。
試合はダニエルのサーブからスタート。地元の声援を背に、強気に強打を展開してくるバレールにいきなりブレークを許してしまう。しかし、続くゲーム、ダニエルらしい粘りを見せてすぐにブレークバックに成功する。
続く第3ゲーム、ダニエルはまたも15-40とピンチを迎えるが、堅実なプレーを見せてキープに成功。これで流れが変わったか、続くゲーム、バレールが3本連続でミス。ラブゲームでのブレークとは行かなかったものの、ブレークに成功する。これで1ブレークアップとすると、その後は危なげなくキープしていき、6-3でセットを先取する。
第2セットは互いにキープが続く展開に。先にチャンスを掴んだのは、バレール。
その後も、早いタイミングでの強打がおもしろいように決まるバレール。第7ゲームでもブレークを許して2-6。1セットオールとなる。
良い形でセットを奪い返したバレール。しかし、ダニエルは第1ゲーム、ブレークチャンスをつかむと、相手のボレーに反応してスライス・パス。これがクロスに決まってブレークに成功する。続くサービスゲーム、ピンチを凌いでキープすると、ミスを引き出して第3ゲーム、第5ゲームでもブレークに成功。このセットは6-0で奪取する。
あとがなくなったバレール。第4セットは、またも攻撃的なテニスを展開。
その後、キープを続けてチャンスを待ったダニエルだが、ブレークポイントは迎えることはできず。3-6で落として、最終セットを迎える。
第5セット第2ゲーム、ダニエルは30-40とチャンスを作るが、あと1本が奪えない。すると、続く第3ゲームで30-40とピンチを迎える。1本凌ぎ、アドバンテージを迎えるが、ネット際、オープンで打ったバックハンドがオーバーに。続いてバレールに強打を決められて先にブレークを許す。
完全アウェイの中、その後も粘ってキープを続けるダニエルだったが、ブレークバックのチャンスは訪れず。悔しいフルセット負けとなった。
■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)~6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート
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