現地8月9日、「ナショナル・バンク・オープン」(カナダ・モントリオール/ATPマスターズ1000)シングルス1回戦が行われ、西岡良仁(ミキハウス/世界ランク54位)は、予選勝者のブノワ・ペール(フランス/同104位)と対戦。6-2、6-3と快勝し、2回戦進出を決めた。
【画像】大会公式SNSも西岡とオジェ・アリアシムの対戦を注目!
先週行われた「シティ・オープン」(アメリカ・ワシントンDC/ATP500)で2年半ぶりにツアー決勝に進んだ西岡。決勝でニック・キリオス(オーストラリア/同37位)に敗れ、4年ぶりのツアー優勝とはならなかったものの、初戦からランキングで格上の選手を次々と撃破し、準決勝ではトップ10のアンドレイ・ルブレフ(同8位)も破った。
全豪オープン後には、右手首の痛めたことで「絶対的な自信があったバックハンドが弱くなってしまった」と苦悩し、「この2年間で結果が出なかったら引退することになると思う」と口にしたが、それも同大会で払拭。「今は自信がある。今回みたいにトップ選手と戦えるんだと実感している。今なら現役を続けられる」と自信を取り戻した。
今大会、過去2度の本戦に出場も勝利がなかったが、調子の良さは初戦でも見せた。第1セット、西岡は丁寧なストロークでペールを崩してテンポ良くポイントを獲得。先週の疲れを感じさせない動きを見せ、第4ゲームでブレークしリードを奪うと、自ら攻撃を仕掛けてリードを守りきり、第8ゲームもブレークして第1セットを6-2で先取する。
攻守のバランスを保った西岡は、第2セットで7度のピンチを迎えたが精度の高いショットでブレークを許さず。第8ゲームでミスを引き出してリードを奪うと、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームをしっかりキープし6-3で締めて、大会初勝利を挙げて2回戦進出を決めた。
2回戦で西岡は、地元カナダの第6シード、フィリックス・オジェ・アリアシム(同9位)と対戦。