オジェ・アリアシム グランドスラムで4年2度目の4強

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス準々決勝が現地9月3日に行われ、第25シードのフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/世界ランク27位)が、第8シードのアレックス・デミノー(オーストラリア/同8位)を4-6,7-6(7),7-5,7-6(4)で下して、4年ぶり2度目の4強入りを果たした。

【動画】オジェ・アリアシム 世界8位デミノーを破り全米オープン4強!マッチハイライト

25歳のオジェ・アリアシムは、今年1月のATP250アデレードと2月のATP250モンペリエでタイトルを獲得している。


「全米オープン」は、2018年から8年連続の出場。2021年には4強入りを果たしたものの、一昨年と昨年は初戦敗退と悔しい結果となっている。今大会では、1回戦でビリー・ハリス(イギリス/同151位)を6-4,7-6(8),6-4で下すと、2回戦ではロマン・サフィウリン(同94位)を6-1,7-6(4),7-6(5)で勝利。

3回戦で第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)を4-6,7-6(7),6-4,6-4で撃破し、4回戦でも第15シードのアンドレイ・ルブレフ(同15位)を7-5,6-3,6-4と2人のシード勢を破ってベスト8入りした。

この日は、北米ハードコート・シーズンのATP500ワシントンで優勝している世界8位のデミノーと対戦。第1セットでは、ファーストサーブに苦しむデミノーだが、持ち前のフットワークで高い守備力を披露しつつ、テンポの速いストロークやネットプレーを織り交ぜる。中盤で奪ったリードを活かして、6-4でセットを先取した。

だが、サーブの精度が一向に上がらないデミノー。オジェ・アリアシムがタイブレークの末に7-6(7)で取り切ると、第3セットもセット終盤にリードを奪って7-5と形勢が逆転する。

第4セットもどちらも流れに乗り切れずに1度ずつブレークし合う。この試合2度目のタイブレークに突入すると、互いにダブルフォールトが出るなどピリッとしない状況となったが、リードを守り切ったオジェ・アリアシムがグランドスラムで4年ぶり2度目の4強入りを果たした。

グランドスラムで初めての決勝進出をかけて、準決勝では第1シードのヤニック・シナー(イタリア/同1位)と第10シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同10位)の勝者と対戦する。
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