まさに沿線グルメ。素朴さとともにおいしさが伝わる長崎線沿線のカキ小屋(写真:JR九州

2026年の始まりに、ライトな話題をお届け。

鉄道と食の三題噺はいかが。

カキ小屋訪問に便利な臨時列車(JR九州)

海産物で冬の旬といえばカキ。最近になって高水温、高塩分、酸素不足で瀬戸内のカキが大量死という心配なニュースが飛び込んできたが、九州でカキといえば佐賀県南部の鹿島・太良(たら)エリア。有明海に沿って走るのがJR長崎線だ。

沿線には新鮮さを売りにするカキ小屋が点在するが、JR九州は2026年2月の毎土曜日、〝海のミルク〟を存分に味わいたい食通向けの普通臨時列車「貝食列車」を運行する。

会食ならぬ貝食と銘打った長崎線の普通臨、往路は江北発10時36分の肥前大浦行き、復路は多良発14時2分の江北行き。往路は博多発の「みどり・ハウステンボス15号」、復路は博多行き「みどり36号」の特急にそれぞれ接続する。博多からの日帰り旅行もOKだ。

JR九州お勧めは「道の駅鹿島(最寄り駅・肥前七浦)」、「牡蠣焼き八光(肥前飯田)」、「海鮮焼海道丸(多良)」。いずれも最寄り駅から徒歩圏で、現地での食事時間も約2時間半とたっぷり取れる。

JR九州は、企画きっぷ「ちょいと〝いいとこ〟めぐりきっぷ」を推奨。「予約できる店は事前にアポを取れば安心」と呼びかける。

まずい棒に新味(千葉県)

カキ、スナック菓子、ミカン 鉄道と食で三題噺(佐賀、千葉、和歌山)
おなじみのキャラ・まずえもんが筆で醤油を塗る「まずい棒北海道焼とうもろこし味」のビジュアル(写真:銚子電気鉄道)

グルメと呼ぶには少々おこがましいが、地方ローカル鉄道の経営危機を救ったお菓子といえば千葉県の銚子電気鉄道のぬれ煎餅とまずい棒。最近、バージョンを増やすのがスナック菓子のまずい棒で、2025年12月27日に新商品「北海道焼とうもろこし味」が発売された。

シリーズ第19弾で、先行商品には「コーンポタージュ味」があるが、今回は香ばしさを加味し、札幌大通公園の名物「とうきびワゴン」の味覚を再現した。

「まずい棒、まずいのは銚子電鉄の経営状況です」の自虐的キャッチフレーズは今回も健在。犬吠駅売店とぬれ煎餅駅(銚子市内のみやげ物店)、オンラインショップなどで取り扱う。

ネコ駅長御用達のミカン(和歌山県)

カキ、スナック菓子、ミカン 鉄道と食で三題噺(佐賀、千葉、和歌山)
ネコ駅長だけでなく鉄道ファンもほしくなる(?)、電車パッケージの紀州ミカン(写真:和歌山電鐵)

三毛猫のタマ駅長といえば和歌山電鐵。南海貴志川線を引き継いで運行を始めたのは2006年4月で、やがて開業20周年を迎える。

2025年11月には2代目ネコ駅長・ニタマが天寿を全うして天国に旅立つ悲しいニュースもあったが、沿線で収穫期を迎えるのが紀州ミカン。和歌山県は農林水産省の収量調査で都道府県別トップにランクされる(2023年データ)。

そんな産地を走る和歌山電鐵が売り出すのが、沿線で収穫されたミカン。電車が描かれた特製の段ボール箱に詰め、2026年1月中旬まで販売する。

甘みと酸味の絶妙なバランスが推し。箱の中に段ボール製爪とぎもある。食べた後の空き箱はふたなどを切り取れば、電車をかたどった猫の遊び場に早変わりという仕掛けだ。

記事:上里夏生

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