9日午前10時37分ごろ、タイ東部ラヨーン県ムアンラヨーン郡のマプタプット港で、マプタプット・タンクターミナル社が所有する燃料貯蔵タンクが爆発したと消防当局に通報があった。作業員4人が病院に搬送され、1人の死亡が確認された。


タイ各メディアの報道によると、消防当局は15台以上の消防車を派遣。近隣地域に対し、消防職員や消防車、給水車の追加派遣を要請した。午後2時時点でさらに爆発音がしたため、近隣工場の作業員や、約100世帯の近隣住民が避難。ラヨーン県は、レベル2の非常事態宣言を発令した。火災は午後5時ごろ鎮火した。

当局者によると、タンクは高さ18メートル、直径30メートル、容量2500立方メートル。

タンク内には、樹脂の一種であるオレフィンを製造する際の副産物である熱分解ガソリンが貯蔵されていた。タンク2基が火災による被害を受けた。

タイ工業団地公社(IEAT)は、同社に一部営業停止を命令。同社は2021年にもタンクの爆発事故を起こし、3人が死亡した。