タイのペートンターン・シナワット文化大臣は4日、タイが古代遺物20点をカンボジアへ返還する準備を進めているという噂を否定した。虚偽情報を拡散した場合、法的措置を取ると警告している。


公共放送PBSなどの報道によると、カンボジアへの古代遺物返還は、プラユット・チャンチャオ政権下の2015年、シンガポールから密輸された23点をカンボジアへ返還したことが噂の発端。

2024年、セター・タビシン内閣は、密輸事件に関連する20点を追加返還すると承認したが、予算不足で実現していない。ペートンターン文化相は、国境を巡る緊張が続いているため、「緊急の問題と認識されていない。政府予算から資金を調達できない」と話した。

またペートンターン文化相は、カンボジア国境から数十メートルの場所にある東北部スリン県のクメール寺院「プラサート・タ・ムエン」について、タイの主権の範囲内だと確認した。

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