ハーツでプレイする食野 photo/Getty Images
ハーツでアピール続ける
PSVの堂安律、マジョルカの久保建英、バルセロナBチームで奮闘する安部裕葵、ベルギーのアントワープでプレイする三好康児など、東京五輪世代の2列目は非常に競争が激しい。
まだ誰がポジションを勝ち取るか分からないが、そこに割って入ろうとしているのがスコットランドのハーツでプレイするMF食野亮太郎だ。
すでに食野の技術はスコットランドで認められており、前を向くと積極的に仕掛けてくる危険なアタッカーだ。得点感覚にも優れ、29日のアバディーン戦ではピッチ中央から狙い澄ましたミドルシュートでネットを揺らしている。
英『Scottish Sun』もアバディーン戦にて食野にチーム最高となる8点の評価をつけており、英『BBC』も「後半開始から4分後の素晴らしいコントロールシュート」と称えている。
これが食野にとってハーツでの3点目となったが、この活躍を続けて当然狙うは東京五輪だ。ハーツでしっかりとアピールし、東京五輪のピッチに立つことが食野にとって直近の目標となる。
所属クラブの規模に差はあるかもしれないが、まだ東京五輪世代のチームでは堂安も久保も目立った結果を残したわけではない。レギュラーポジションが保証されている選手はいないはずで、特に2列目は五輪直前までどうなるか分からない激戦のエリアだ。
1月8日からはタイでU-23アジア選手権2020が開催されることになっており、食野はそのメンバーに召集されている。対戦相手はアジアだが、アピールするには理想的な場と言えよう。チームの結果とともに、アタッカーは個人の結果も求められる。
2020年に入って競争は本格的に激化していくだろうが、東京五輪で2列目のポジションを勝ち取るのは誰になるのか。

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