マルディーニはミランで成功を収めたように思えるが…… photo/Getty Images
シルバーコレクターと呼べる選手も
ミランで長く活躍した元イタリア代表DFパオロ・マルディーニは、大成功を収めたサッカー選手で間違いない。しかし、マルディーニ本人は自分のことを「史上最大の敗北者」と考えているというのだ。
「私は史上最高の敗北者だ。説明すると、私は多くのものを勝ち取ったが、3回もチャンピオンズリーグ決勝を落としている。ワールドカップも決勝を落としたし、EUROもだ」
スペイン『MARCA』がこのようなマルディーニのコメントを紹介しているが、確かにマルディーニは惜しいところでタイトル獲得のチャンスを何度か落としている。チャンピオンズリーグは5回優勝しているが、3回は落とした。その1つにはリヴァプールに敗れた有名な2004-05シーズンの「イスタンブールの悲劇」もあり、悔しい思いも数回味わっているのだ。
フランコ・バレージとセンターバックコンビを組んで臨んだ1994ワールドカップ決勝にて、ブラジルにPK戦の末に敗れたのもショックが大きかった。あのロベルト・バッジョがPKを外した伝説のアメリカ大会である。
2000年にはアレッサンドロ・ネスタ、ファビオ・カンナバーロら黄金DF陣とEURO決勝まで勝ち上がったが、フランス代表に延長戦の末に敗れている。ミランではタイトルが多いが、実はイタリア代表では目立ったタイトルを獲得できていないのだ。
同メディアはマルディーニと似たようなキャリアを歩んだ者たちを紹介しているが、例えば元アルゼンチン代表MFハビエル・マスチェラーノだ。2014ブラジルワールドカップも決勝を落としていたが、マスチェラーノは実にキャリアで11回も決勝戦を落としているという。コパ・アメリカも4回ファイナルで敗れている。
マンチェスター・ユナイテッドで活躍したDFパトリス・エヴラは、モナコ、マンU、ユヴェントス時代に4度もチャンピオンズリーグ決勝を落としている。
シルバーコレクターとして有名な元ドイツ代表MFミヒャエル・バラックも、2002日韓ワールドカップ決勝を落とすなど銀メダルだらけに。チャンピオンズリーグ、DFBポカール、EURO2008など、6度もファイナルを落とした。
あと一歩で頂点というところまで迫りながら、なぜかファイナルで異様なほど運に見放される選手もいる。マルディーニですら、悔しい瞬間が多かったとの感想を抱いているようだ。
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