今ではレジスタとしてアルゼンチン代表の主力となったパレデス photo/Getty Images
最終的に獲得は叶わなかったものの
若くして海を渡って経験を積み、今ではアルビセレステの中盤を司るまでに成長したレジスタがいる。パリ・サンジェルマンに所属するアルゼンチン代表MFレアンドロ・パレデスだ。
今季は所属するPSGでこそあまり出場機会を得ることができなかったパレデス。しかし、そのポテンシャルは高く評価されており、アルゼンチン代表ではチームの中心選手として奮闘している。昨年開催されたコパ・アメリカでは“リオネル・メッシの新相棒”として注目され、全試合にフル出場。チームの3位入賞に貢献した。
パレデスの主戦場は中盤の底。いわゆる“6番”のポジションだ。テクニックに優れたプレイメイカーで、試合を落ち着かせる能力と相手の一瞬の隙を突く縦パスは圧巻。ハイレベルなプレス耐性も有しており、狭いスペースに追い込まれても柔らかなボールタッチを駆使して果敢に突破を図る。仮にPSGが売却に踏み切ったとしても、彼を巡っては複数クラブ間で激しい争奪戦が勃発するはずだ。
そんなパレデスがレジスタとしてプレイし始めたのはキエーヴォ時代。2014年冬に欧州初挑戦の地として選んだクラブで彼は新境地を開拓し、後のステップアップへとつなげた。ボカ・ジュニアーズ時代はサイドアタッカーなどを務めていただけに、このコンバートは英断だったと言える。
「2011年の夏にユヴェントスが僕を獲得したいと言ってきたんだ。でも、彼らは僕をアンドレア・ピルロの控えとして迎えようとしていてね。当時の僕はレジスタのような役割の選手ではなかったから、ボカに留まることにしたんだよ。ただ、2年後には結局そのポジションでプレイすることとなったけどね」
アルゼンチン『TNT Sports』のインタビューに対してパレデスはこのように語っている。2011年の時点で当時アントニオ・コンテ監督が率いていたユヴェントスは、すでに彼を将来の“6番”候補として認識していたようだ。パレデスのポジション適性を見抜いていたビアンコネリの凄まじい目利き。これからも彼らのスカウティングには注目したいところだ。
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