バイエルン行きを決めたサネ photo/Getty Images
来季の戦いが待ちきれない
スペイン期待の若手アタッカーの1人だったバレンシアMFフェラン・トーレスのマンチェスター・シティ移籍が発表された。
移籍金は2090万ポンドと伝えられており、また1人楽しみな逸材がビッグクラブへ向かうことになった。
今季は新型コロナウイルスの影響もあってシーズンが変則的な形となっていて、まだ欧州主要リーグが終わったばかり。チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグはこれから再開するところで、やや移籍市場関連の話題が見逃されているところがあるのではないか。
まだ今季の全スケジュールが終わったわけではないが、すでにいくつか大きな動きが市場で起きている。
・チェルシー:ティモ・ヴェルナー、ハキム・ツィエク
いち早く動いたのはチェルシーだ。早々にライプツィヒFWティモ・ヴェルナー、アヤックスMFハキム・ツィエクのダブル獲りを実現。シーズン途中での発表だったが、サポーターは早くも来季の攻撃ユニットにワクワクしていることだろう。
・ピャニッチ&アルトゥールのトレード
これは6月末に実現したものだが、ユヴェントスのMFミラレム・ピャニッチがバルセロナへ、バルセロナのMFアルトゥール・メロがユヴェントスへ向かうことが決まった。今夏の市場を代表するビッグトレードと言っていい。
ピャニッチは以前から何度かバルセロナ行きの話題があり、30歳にしてついに実現。一方のアルトゥールはユヴェントス指揮官マウリツィオ・サッリにとって新たなジョルジーニョになれるか注目が集まる。
・バイエルン:レロイ・サネ、アレクサンダー・ニューベル
こちらも大きな動きで、移籍金は4900万ユーロとされている。
バイエルンはアリエン・ロッベン&フランク・リベリの後釜探しが課題とされてきたが、セルジュ・ニャブリ、サネ、キングスレイ・コマンと駒は十分に揃ってきている。特にサネとニャブリはドイツ代表選手であり、バイエルンで連携が深まるのは大きい。
またGKニューベルの合流も興味深い。マヌエル・ノイアーとの守護神争いが勃発することになり、ノイアー2世候補と言われるニューベルがどこまで喰らいつけるのか注目が集まる。
・ドルトムント:ジュード・ベリンガム、トマ・ムニエ
バイエルンのライバルであるトッテナムはまたも有望な若手引き抜きを実現。バーミンガムでブレイクしていたベリンガムを引き抜くことに成功しており、17歳ながら即戦力候補だ。
さらにパリ・サンジェルマンからはベルギー代表の大型DFムニエを獲得。28歳と若くはないが、ムニエはフリーでの獲得に成功している。コストを考えれば大きな補強だ。
・インテル:アクラフ・ハキミ
ドルトムントがムニエを獲得したのは、レアル・マドリードからレンタル移籍していたアクラフ・ハキミが抜けたからだ。
ハキミにはレアルへ戻る案もあったが、結局はインテルへ2025年までの契約で完全移籍を果たした。
ドルトムントでは3バックシステムのウイングバックでフィットしていただけに、インテル指揮官アントニオ・コンテが同じシステムを採用するなら爆発的なスピードを活かしたハキミの攻撃参加が貴重なオプションとなるはず。こちらも大きな補強だ。
ナポリ:ヴィクター・オシムヘン
間違いなく今夏の移籍市場を代表する超ビッグディールの1つだ。ナポリはリールで活躍していた21歳のナイジェリア代表FWオシムヘン獲得に7000万ユーロもの移籍金を注ぎ込んでおり、金額的には今夏トップクラスだ。
大きすぎる期待にオシムヘンが応えられるか少し不安はあるものの、ポテンシャルは間違いない。悲願のセリエA制覇へオシムヘンに求められる仕事は大きい。
今後も市場では何らかの動きが起こるだろうが、すでにこれだけビッグな移籍が決まっている。
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