モナコで成長するバディアシル photo/Getty Images
フランスの将来を担う大型センターバック
チャンピオンズリーグではバルセロナを華麗に破ったパリ・サンジェルマンも、なぜか国内リーグになると脆い。先日はモナコに0-2で敗れてしまい、26試合を消化した段階で3位に留まっている。
キリアン・ムバッペ、モイーズ・キーン、マウロ・イカルディら強力攻撃陣がモナコの守備陣にシャットアウトされることになったが、そのモナコで注目したいのが19歳の実力派センターバックだ。
すでに世界的に有名な存在となりつつあるその選手の名は、ブノア・バディアシル。フランスの世代別代表に選ばれてきた194cmの超大型センターバックで、今やモナコに欠かすことのできない守備の要となっている。
最大の特長はその高さにあり、ここまでリーグ・アンのセンターバック部門で第4位となる78回の空中戦勝利数を記録。上には3位リールDFスヴェン・ボトマン(87回)、2位レンヌDFナーイフ・アゲルド(87回)、1位ディジョンDFブルーノ・エケレ・マンガ(102回)がいるが、空中戦の勝率が最も高いのは75%の数字を残すバディアシルだ。この高さはあらゆるリーグで通用するだろう。
足下の技術もまずまずで、ロングボール成功数ではセンターバック部門ぶっちぎりの1位となる140本を記録している。レフティーであることも1つの魅力で、近いうちに世界トップレベルのセンターバックと評価されるようになるかもしれない。
フランスではレアル・マドリードに所属する先輩のラファエル・ヴァランと比較する声もあり、期待は大きい。パリ・サンジェルマンのプレスネル・キンペンベ、ライプツィヒのダヨ・ウパメカノなどフランスには楽しみな若手センターバックが揃っているが、バディアシルなら彼らとのポジション争いを制することも不可能ではないだろう(数字は『WhoScored.com』より)。