前線で奮闘したネイマール photo/Getty Images
2年連続のファイナル進出とはならなかった
先日行われたCL決勝ラウンド、パリ・サンジェルマン対バイエルン・ミュンヘンの一戦。昨季ファイナルと同カードとなり事実上の決勝戦とも言われたこの試合、PSGのエースであるネイマールが見せたパフォーマンスは圧巻だった。
1stレグでは相手にボールを持たせて前方にある広大なスペースから好機を演出しており、ムバッペとのコンビネーションでゴール前まで運べていた。しかし、2ndレグではPSGがボールを持たされたことやネイマールが中盤でゲームメイクに回ったことにより、前線での攻撃力が半減してしまっていた。また、中盤でボールを受けた際もフェルナジーニョやルベン・ディアスらの出足の早い守備に苦労している場面が散見されており、完全に対策されていたと言っていいだろう。
ムバッペの代わりに前線での起用となったマウロ・イカルディも後半62分にベンチに下がったが、タッチ数が「16」となっており、ゲームに入れていなかったことが分かる。試合を通してセンターバックにマークされていたが、もう少し動き出しの工夫が必要となりそうだ。
切り札とも言えるムバッペを欠いたことで勢いを失ってしまったPSG。今後も、リーグ戦や国内カップ戦とまだコンペティションを残している。ここでモチベーションを落とさずシーズンを戦いきって欲しい(データは『WhoScored.com』より)。