CLではバイエルンに敗れたバルセロナ photo/Getty Images
数年間は我慢の時間か
黄金世代もいつかは終わるものだが、2010年代のサッカー界で常に主役だったバルセロナが変化の時を迎えている。
シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタら成功を知る勝者たちが去り、今夏にはついにリオネル・メッシも退団。
問題は、ここからどうチームを立て直すかだ。今夏にはFWアントワーヌ・グリーズマンもチームを去っており、攻撃力は明らかに落ちている。FWメンフィス・デパイは加えているが、デパイ1人だけではどうにもならないだろう。
米『ESPN』はNewスターとしてFWアンス・ファティの名を挙げているが、さすがにまだ若すぎる。しかもファティは大怪我で長期離脱していた選手で、以前と同じパフォーマンスを見せられるか未知数なところも多い。
MFぺドリ、DFロナウド・アラウホなど若い実力者が出てきているのはポジティブだが、まだチャンピオンズリーグ制覇を争うイメージは描きづらい。しばらくは我慢の時間が続くことになるだろう。
ライバルのレアル・マドリードもクリスティアーノ・ロナウドの退団から苦労しているところがあったが、若いヴィニシウス・ジュニオールが覚醒の兆しを見せるなど、ようやく光が見えてきたところだ。ここにパリ・サンジェルマンからキリアン・ムバッペを加えられるならば攻撃力は問題ないレベルまで戻るはずだが、それでもロナウド退団後はチャンピオンズリーグでも苦しい試合が多かった。
バルセロナも数年にわたるチーム強化プランを練っていく必要があるが、メッシ退団後のチームを救うのは誰になるのか。メッシ時代が凄すぎたために、サポーターを満足させるレベルまでチームを強化するのは難しいミッションとなりそうだ。