マンUで輝けなかった香川 photo/Getty Images
今も悔やまれる移籍に
すべての移籍が上手くいくわけではない。選手とクラブの相性だったり、指揮官のスタイル、怪我や移籍のタイミングなど様々なことが原因で新戦力がフィットしない事象は起こる。
2010年代のマンチェスター・ユナイテッドもそうだ。いくつか選手の能力を引き出しきれなかった補強があった。
MF香川真司もその1人だろう。英『Manchester Evening News』は「マンUで2度目のチャンスを与えられるにふさわしかった5選手」と題した企画を組んでいるが、その1人に香川の名前が挙げられている。
香川はドルトムントで圧巻のパフォーマンスを披露し、2012年の夏にマンチェスターへ。しかしクラブはアレックス・ファーガソン氏の退任などで混乱し、後任のデイビッド・モイーズの下で香川は出番を失った。
だが、全盛期と言えた当時の香川ならばマンUでもっと活躍できたはず。当時の香川は欧州でもトップレベルの攻撃的MFで、同メディアもドルトムントでの香川はセンセーショナルだったと実力を高く評価している。それだけにマンUが香川の才能を活かしきれなかったのは残念でならない。チームスタイルさえ違っていれば、ウェイン・ルーニーやロビン・ファン・ペルシーらと魅惑の攻撃を繰り出せたはず。
他に同メディアはマンUで失敗し、リヨンへ向かって復活した現バルセロナFWメンフィス・デパイ、バルセロナから加わっていた若き日のDFジェラール・ピケ、香川と同じくモイーズの下で才能を発揮できなかった現クリスタル・パレスFWウィルフリード・ザハ、おそらくサポーターにとって近年No.1の後悔だったであろう現パリ・サンジェルマンMFアンヘル・ディ・マリアの名前を挙げており、香川を含めこの5人はマンUでもっと活躍できたことだろう。
やはりファーガソン氏退任後の混乱が大きく、チームにフィットしない名手が数名出てしまった。