中国でのキャリアが長くなっているオスカル photo/Getty Images
欧州でのプレイだけが正解ではない
もし欧州でプレイを続けていたらどんな選手になっていただろうか。
2017年にチェルシーを離れ、早々に中国の上海上港へ向かったのがブラジル人MFオスカルだ。
オスカルはネイマールらとともに期待されていたセレソンのスター候補で、自国開催の2014ワールドカップ・ブラジル大会では主力だった。
中国行きは早すぎるのではないか。当時はそんな意見もあったが、英『Daily Star』は金銭的には大正解だったと振り返る。
現在も中国でプレイを続けるオスカルは、チェルシー時代の3倍近い給与を手にしたのではないかと同メディアは計算している。あのままチェルシーに留まっていては稼げない額を中国で稼いだというのだ。
2017年から始めた中国でのプレイは、今季で5シーズン目に入っている。移籍初年度はリーグ戦で12得点18アシストの数字を残したが、それ以降は得点数もアシスト数も下降気味だ。しかし、それはオスカルにとって大きな問題ではないのかもしれない。
今年の9月でオスカルは30歳を迎えた。おそらくはまだ欧州でもプレイできただろうが、アスリートにとって高額年俸を稼ぐのは夢の1つだ。中国でその夢を叶えるのは決して間違った選択肢ではない。
ブラジル代表からは声がかからなくなったが、ワールドカップやチャンピオンズリーグだけが重要というわけでもない。