ポルトガルで活躍する藤本 photo/Getty Images
マリティモ戦で今季初ゴール
今季のプリメイラリーガで、主力として活躍する日本人プレイヤーが藤本寛也だ。背番号10番を背負いレギュラーとして活躍する藤本は、今季どこまで躍進するだろうか。
藤本は東京ヴェルディのユースから2018年にトップチームへと昇格。主力の座をつかむと、ルーキーながら25試合3得点を記録。2020年の夏に初の海外挑戦を決意し、ポルトガルのジル・ヴィセンテへ移籍する。昨季は途中出場が多かったものの、27試合1得点と経験を積んだ。
背番号を「10」に変更して臨んだ今季は、レギュラーに定着。ここまで11試合すべてにスタメン出場しており、第10節のマリティモ戦では、今シーズン初得点となる先制ゴールを記録した。得意なドリブルとパスで攻撃の軸となり、今季はここまでトップ下やインサイドハーフで起用されており、自身の持ち味を発揮している。
課題を挙げるとするならば、得点に関与する機会をさらに増やすことだろう。ここまで全試合に先発出場しながら、1得点1アシストは攻撃の一角を担うには物足りない数字だ。ここまでジル・ヴィセンテは3勝4分4敗の8位だが、藤本の得点数やアシスト数を伸ばすことができれば、クラブの順位もさらに上げられる。そして結果を残すことで、日本代表でも彼の姿を見られるかもしれない。22歳の挑戦はまだ始まったばかりだ。