フル代表での出番が少ない板倉滉 photo/Getty Images
難しい判断とはなるが
1月21日に予定されているウズベキスタンとの親善試合に臨む日本代表22名が日本サッカー協会から発表された。今回は国内組のみでメンバーが構成されており、初招集となった鹿島アントラーズのMF荒木遼太郎や代表復帰となったヴィッセル神戸のFW武藤嘉紀らの活躍には注目したい。
この親善試合の目的としては今まで呼ぶことのなかった国内選手の能力を代表の場で見るためであり、森保一監督を納得させられるパフォーマンスを見せられれば、同月27日に行われるアジア最終予選のメンバー入りとなる可能性も十分あるだろう。前述した選手以外にも、名古屋グランパスのMF稲垣祥は代表待望論が唱えられており、期待が高まる。
しかし、割を食っているのは海外組の、代表で出番を得られていない選手たちだ。特にシャルケに在籍するDF板倉滉はクラブでも継続して出場機会を得るなど、着実に成長を見せている。24歳と若い守備者であり、アーセナルに所属する冨安健洋と未来のセンターバックコンビとして期待されているが、フル代表での出番はほぼない。最後に日の丸を背負ってピッチに立ったのは夏に行われた東京五輪でのメキシコ戦までさかのぼることになる。これでは国際舞台で培われる経験は積み上げられず、冨安と共に後方からチームを支えるサンプドリアの吉田麻也の代表引退を待つしかないのか。
今回は稲垣と同じく名古屋の中谷進之介や川崎フロンターレの谷口彰悟、セレッソ大阪でコンビを組む瀬古歩夢、西尾隆矢がセンターバックとして招集されており、彼らがフル代表の海外組に割って入るパフォーマンスを見せることにも期待だが、ドイツで結果を出すサムライにもチャンスは与えられるべきだろう。