浦和への移籍が決定した photo/Getty Images
犬飼が浦和の最後尾を支える
浦和レッズは鹿島アントラーズから犬飼智也の獲得を発表した。ライバルから守備の要を補強した浦和だが、今季退団となった槙野智章やトーマス・デンの穴を埋めるような活躍を見せられるだろうか。
清水エスパルスのアカデミー出身の犬飼は2012年にトップチームへ昇格すると、翌年途中には松本山雅FCへ期限付き移籍を果たす。2014年にはJ2で42試合6ゴールの活躍を見せ、チームをJ1昇格へ導くと、2015年には清水に復帰。主力なるもののチームはJ2降格を経験してしまう。
それでもチームへ残った犬飼は、2016年に2年ぶりに戦うJ2で26試合に出場して昇格に貢献。2018年からは鹿島へ移籍し初年度から22試合に出場すると、翌シーズンからは毎年29試合以上に出場するなど、各クラブで守備の要として輝きを放っている。
近年は若返りの激しい鹿島において若手を大きく支えたのが彼だった。CBも町田浩樹や関川郁万とコンビを組んで若きCBの隣でともにプレイ。攻撃陣でも荒木遼太郎が10ゴールを挙げる活躍を見せて今季のベストヤングプレイヤー賞を受賞しているなど大きく若返った鹿島だが、犬飼はそれを支える大黒柱として在り続けた。
改革を推し進める浦和でも守備の要としての活躍に期待されていることだろう。槙野智章やトーマス・デンといったCB陣が退団しており、彼らの穴を埋める活躍を見込まれているはずだ。強烈なヘディングとパス精度の高さを武器としている犬飼は、リカルド・ロドリゲス監督のスタイルにもすぐに順応できる。
また2018年には鹿島でAFCチャンピオンズリーグを優勝した経験を持つ。