PAOKでは評価を落とした香川だが…… photo/Getty Images
スター選手がベルギーへ
行き先が注目されていたMF香川真司がベルギーのシント・トロイデンに加わることが決まった。これはベルギー国内リーグにとって今冬最大のサプライズと言っていいだろう。
近年の香川はレアル・サラゴサ、PAOKで苦しんだものの、それでもドルトムントとマンチェスター・ユナイテッドで活躍していた経歴は強烈なインパクトを持つ。日本代表選手としても2度ワールドカップを戦っており、このような派手な経歴を持つ選手はベルギー国内リーグにとってはレアな存在だ。
現在シント・トロイデンは13位と下位に沈んでいるが、香川の加入で注目度が増すのは間違いない。おそらくは早い段階から攻撃の中心的役割を任されることになるはずだ。
ベルギー『WALFOOT』もこの移籍に衝撃を受けているが、注目しているのは香川の世界的知名度だ。香川のTwitterフォロワー数は151万人となっており、これはベルギー1部リーグ全クラブのフォロワーを足した数字よりも多い。大半のクラブはフォロワーが一桁で、二桁に達しているのは国内の名門アンデルレヒト(20.2万)、クラブ・ブルージュ(19.8万)、スタンダール・リエージュ(13.7万)くらいのものだ。
以前アンデルレヒトでプレイした元フランス代表MFサミル・ナスリ(239.2万)、現在アンデルレヒトの指揮官を務める元ベルギー代表DFヴァンサン・コンパニ(298.8万)にはフォロワー数も届かないが、香川が世界的スター選手なのは間違いない。経済的な面でも香川加入で盛り上がるところがあるはずだ。
香川としても日本人選手が多いシント・トロイデンで完全復活を果たしたいところで、ベルギーの地で特別な違いを生み出してほしい。