ベティスの攻撃を引っ張るフェキル photo/Getty Images
ベティスでの冒険は続く
2017-18シーズンにリヨンの選手としてリーグ戦で18得点8アシストの数字を残した時、フランス代表FWナビル・フェキルにはビッグクラブへのステップアップが盛んに噂された。
リーグ・アンでの数字は十分で、その夏にはフランス代表の一員として2018ワールドカップ・ロシア大会制覇を経験。
しかしフェキルは噂されたリヴァプール行きも実現せず、結局は2019年にスペインのレアル・ベティスへ向かうことになった。ビッグクラブ移籍が噂されていたことを考えると、リーガでも中堅のベティスへの移籍はサッカーファンが納得する結果ではなかったかもしれない。
それでもフェキルはチームのためにフル稼働を続けており、加入から2シーズン連続でチーム最多のドリブル成功数を記録するなど印象的なパフォーマンスを見せている。特にドリブルの部分は圧巻で、リオネル・メッシも去った今のリーガ・エスパニョーラでは1、2を争うレフティードリブラーと言っていい。
今季もここまで40回のドリブルを成功させているが、これはチームNo.1の数字であり、リーガ全体では7番目だ。得点の方も4得点3アシストとまずまずの数字を残しており、チームも3位と波に乗っている。
フェキルもベティスでの生活に満足しているのか、今月12日にはクラブとの契約を2026年まで延長。28歳のフェキルはもうしばらくスペインの地に魔法をかけることになる。
理想としてはベティスの一員としてチャンピオンズリーグに出場したいだろう。天才肌の選手ながら、フェキルはチャンピオンズリーグの方ではリヨン時代も目立った結果を残せていない。中堅クラブのベティスのキングとしてどこまでチームを高みに導けるのか。