シント・トロイデン冬の成功補強例に挙げられる香川 photo/Getty Images
スタンダール・リエージュ戦で魅せた輝き
香川真司の実力ならば、ベルギー国内リーグを支配することだって出来るだろう。
シント・トロイデンに所属する香川は今月10日に行われた国内リーグ第34節のスタンダール・リエージュ戦にて移籍後初となる先発出場を果たし、1アシストを含む2得点に関与。
香川がシント・トロイデンへ加入したのは今年1月のことで、ベルギー『Walfoot』は香川のことを「冬の補強成功例」にリストアップしている。先発したのはリエージュ戦のみなのだが、その評価は極めて高い。
「彼はあまりプレイしていなかったかもしれないが、すぐに技術、ゲームコントロールをもたらした。彼がドルトムントとマンチェスター・ユナイテッドでプレイしていた理由は理解している。スタンダール・リエージュ戦は唯一の先発だったが、本当に良かった」
同メディアはこう称えており、来季に向けた期待感も含めての評価なのだろう。リエージュ戦では中盤で香川らしいターンで前を向き、前線に走る原大智に高精度のロングボールを届けてゴールをアシストしている。今でもキック精度やゲームビジョンは健在だ。
他に冬の成功例にリストアップされている選手を見ると、クラブ・ブルージュの選手が多い。ホッフェンハイムからレンタルで加入して9戦5ゴールの結果を残す28歳のアルメニア代表FWサルギス・アダムヤン、ボローニャからクラブ・ブルージュに加入し、同じく9戦5ゴールのデンマーク代表FWアンドレアス・スコフ・オルセン、ベルギー国籍を持っているが、今年2月にガーナ代表へ切り替えた33歳のDFデニス・オドイも今冬にイングランドのフラムからクラブ・ブルージュに加わり、冬の成功補強と評価されている。
彼らに比べると香川のプレイタイムはまだ少ないが、リエージュ戦のみでサポーターを納得させるには十分だったのか。本格的な勝負は来季からで、ゴールとアシストの量産を求めたいところ。
それこそ万全のコンディションでフルシーズンを戦えば、得点とアシストの両方で二桁を目指すことも不可能ではないはず。香川はそれだけのものを求められる選手だ。