守備をけん引する関川 photo/Getty Images
三竿やキム、ブエノらとコンビを組む
今シーズンはクラブ初の欧州人であるレネ・ヴァイラー新監督を招へいし、新たな改革を進めている鹿島アントラーズ。序盤は新型コロナウイルスの関係で日本に来日できず指揮官不在の時期もあったが、岩政大樹コーチが指揮を執り、好成績を残した。
そこから新指揮官がチームを引き継ぎ、勢いを加速させる。ここまでJ1で10試合を終え、7勝1分2敗と大きく勝ち越して首位に立った。その鹿島で守備の中心となる存在が関川郁万だ。
今季ここまで9試合に出場するセンターバックは、持ち前のフィジカルの強さで相手FW陣を抑え、ディフェンスラインをけん引する。第10節のセレッソ大阪戦では、インターセプト数「4」を記録し、素早いカウンターから攻撃につなげていく鹿島の第一歩目となっている(データは『SofaScore』より)。
オフシーズンの鹿島はセンターバックで放出が相次いだ。犬飼智也は浦和レッズへ、昨季からアビスパ福岡へレンタル移籍中だった奈良竜樹は完全移籍が決まる。さらに守備のリーダーだった町田浩樹もユニオン・サン・ジロワーズへ挑戦。キム・ミンテが北海道コンサドーレ札幌から加入したが、既存選手への守備への期待もより一層高まった今季だった。
そんな中で関川は自身の能力を発揮して安定したパフォーマンスを発揮。また三竿健斗がセンターバックに入ることもあり、守備で統率力の高い同選手の隣でプレイすることで関川もさらに成長。キムやブエノといった助っ人選手と組む時には、その経験を力に変えている。