最終節まで得点王争いをしているソン・フンミン photo/Getty images
注目が集まる
プレミアリーグの最終節では優勝争い、CL出場権をかけた4位争い、残留争いに注目が行きがちだが、得点王争いも白熱した展開を見せている。
現状ではモハメド・サラーが22ゴールでリードしており、その下に21ゴールのソン・フンミンがいる。
英『The Athletic』でも最終節で決まる得点王争いについて議論しており、ソンが優勢と主張している。
まず一つの要因として対戦相手の違いが挙げられる。サラーの相手は今季リーグ戦で40失点しかしていないウルブズだが、ソンは今季リーグ戦で79失点しているノリッジだ。どちらがゴールを決める確率が高いかは、言うまでもない。
次にここ最近の調子だ。サラーは開幕から9試合で10ゴールとブーストをかけたが、直近でのゴールは4月のマンチェスター・ユナイテッド戦にまでさかのぼることになる。対するソンは5月12日のアーセナル戦で決めており、直近4試合で4ゴールだ。調子でいえばソンに分がある。
ゴールのバリエーションもソンが上か。21ゴール中、利き足の右で9ゴール、逆足の左で12ゴール決めている。対峙するDFからすればどちらのコースを切るのか悩むことになり、ソンとしては好都合だ。
新加入のデヤン・クルゼフスキはソンのゴールを後押しすることができる。今冬の移籍市場でユヴェントスからやってきたレフティはここまで8アシストを記録。それだけでも十分に素晴らしいのだが、その中の5アシストはソンのゴールで記録したものだ。ハリー・ケインに並ぶ相棒が誕生しており、ソンのゴール数増加はクルゼフスキの台頭が大きい。
サラーが得点王なら3度目となり、ケイン、アラン・シアラーに並ぶことになる。ソンであれば初の受賞だ。どちらも素晴らしいストライカーであり、最終節が楽しみだ。