シント・トロイデンでプレイしていた松原后 photo/Getty images
後半戦躍進の起爆剤となるか
ジュビロ磐田がDF松原后を完全移籍で獲得したと発表した。4番を背負うことになる。
2015年に清水エスパルスでプロとなり、2016年シーズンには28試合に出場して一気に自身の地位を確立した松原。その活躍もあって2020年にベルギーのシント・トロイデンへ移籍。大きな飛躍を果たす。
しかしシント・トロイデンではチームに適応することができず、2年半の在籍でリーグ戦での出番は15試合と継続したプレイタイムを得ることができなかった。契約満了での退団となり、23日に磐田への加入が正式に発表された。
「完全移籍加入することになりました松原后です。アカデミーのU-15出身で地元のクラブでもあるジュビロ磐田に入団できて嬉しく思います。今季はまず必ず残留しなければいけないので、自分のコンディションを早く万全にして、チームの力になるために努力していきます。応援よろしくお願いします」
磐田の公式サイトには加入する松原のコメントが掲載されている。清水でプロとなったが、アンダーカテゴリーでは磐田でもプレイしており、古巣復帰となった。
松原は攻撃的な左サイドバックだ。推進力のあるドリブルと高精度のクロスが武器であり、攻撃で左サイドを活性化させられる存在だ。
磐田は昨季J2で圧倒的な成績を残して今季J1に昇格している。だがここまで22試合でまだ4勝と白星が少なく、勝ち点19で最下位に沈んでいる。
今季の磐田は[3-4-2-1]を採用しており、おそらく松原は左ウイングバックでの起用になるだろう。攻撃力を存分に生かせるポジションであり、松原の高精度のクロスからファビアン・ゴンザレスやジャーメイン良、杉本建勇ら高さのあるFWが合わせることができれば驚異的な存在になるのは間違いない。右ウイングバックにはチーム最多となる5ゴールを決めている鈴木雄斗がおり、松原との両翼が完成すれば大きな武器になるだろう。
リーグ戦では直近4ゲームで勝ちがない磐田。一つでも白星を挙げることができれば15位ヴィッセル神戸に追いつくことは可能で、この松原の加入が起爆剤になることを期待したい。