ブラジル代表で将来が期待されていたガンソ photo/Getty Images
ネイマールとのコンビがセレソンの軸になると思われた
今年のワールドカップ・カタール大会でもネイマールを支える副官としてプレイできたかもしれない。
ブラジルの消えた才能となったのが、MFガンソ(33)だ。
年齢はガンソの方が3つ上だが、ブラジル代表デビューを果たしたのは2人とも2010年のことだった。ここからネイマールはスター街道を突き進むことになり、バルセロナへ移籍してからは世界的スターとなった。
一方のガンソは怪我もあり、思うような活躍ができなかった。欧州に出るタイミングは2016年まで遅れることになり、移籍したセビージャとフランスのアミアンではほとんど結果を残せなかった。ブラジル代表も8試合に出場しただけで、徐々に忘れられるようになってしまった。
2019年には再びブラジルに戻ってフルミネンセと契約するのだが、今季は全コンペティション合わせ50試合に出場して8ゴールとまずまずの結果を残した。シーズンに8ゴールという数字は、サンパウロ時代の2014年に記録した9ゴールに次ぐ数字だ。
キャリアハイはサントスでプレイしていた2010年の13ゴールとなっており、その前年の2009年にも9ゴールを奪うなどサントスでプレイしていた若手時代こそガンソの全盛期だったとも考えられる。それだけにピークが短くなってしまったのは残念だったが、今季は悪くないシーズンだったと言える。
再びブラジル代表でプレイするのは難しいだろうが、ブラジルのサッカーファンは天才司令塔と評されたガンソのプレイをまだまだ楽しんでいる。