西村のゴールで勝ち越した photo/Getty Images
今季仙台から加入した
川崎フロンターレとのJ1優勝争いは最終節まで持ち越され、迎えた第34節のヴィッセル神戸戦。前半アディショナルタイムに同点に追いつかれ、1-1で後半を戦う横浜FMに歓喜の瞬間を生んだのは西村拓真だった。
試合は前半にエウベルのゴールで横浜FMが1点を先制する。しかし前半アディショナルタイムに神戸の武藤嘉紀に同点のヘディングシュートを決められる。ドローで迎えた53分、左斜めからのFKを水沼宏太が直接シュートを放つと、GKがファンブル。すかさず西村が決めてゴールネットを揺らした。
この試合でもトップ下で先発出場した西村。中盤まで下がってポゼッションに参加しながら、機を見た飛び出しで神戸ゴールを脅かしていた。特徴の1つでもあるここぞというタイミングでの飛び出しが、大一番でチームに歓喜をもたらした。
今季ベガルタ仙台から横浜FMへ加入した西村。27試合に出場して2018年のキャリアハイ(11得点)に次ぐ10得点を記録してチームに貢献した。E-1選手権で日本代表にも選出されるなど飛躍の年となった西村だが、9月には左足関節外側のじん帯を損傷するなどケガで戦列を離れることもあった。苦しい時期を乗り越え、今節での大きな活躍があるのだ。