放出は間違いだったか? ユナイテッドでただ一人、CLを勝ち上...の画像はこちら >>

ドルトムントで調子を取り戻すサンチョ photo/Getty Images

サンチョが調子を取り戻してきた

ここ4戦勝利から遠ざかっているマンチェスター・ユナイテッド。プレミアリーグ32節の結果によってニューカッスルに順位を明け渡し、現在はリーグ7位。

来季の欧州コンペティションへの出場も厳しい現状がある。

そんななか、CLではドイツのドルトムントがスペインのアトレティコ・マドリードを下し、4強へ進出した。そのなかにはローン移籍でマンチェスター・ユナイテッドを離れて活躍するFWジェイドン・サンチョの姿もある。彼はまだユナイテッド所属だが、今季唯一CLを戦っているユナイテッドの選手であり、本来の自分を取り戻しつつあるように見える。

ユナイテッドはFA杯準決勝のコヴェントリー戦を控えており、記者会見ではサンチョに関する質問も飛んだようだ。英『Mirror』が伝えたところでは、エリック・テン・ハーグ監督は「彼(サンチョ)が素晴らしい選手であることは知っている。
それは驚くべきことではない。それが問題ではなかった」と、サンチョを手放したのはあくまで別の問題があったからだと主張した。

しかしサンチョを手放したことを失敗とみる識者も多い。元リヴァプールのマーク・ローレンソン氏は『Paddy Power』のインタビューでサンチョを残しておけばよかったと主張している。

「マンチェスター・ユナイテッドの選手たちの調子を考えれば、エリック・テン・ハーグがジェイドン・サンチョを手放したのは大きな間違いだった。彼が彼ら(ユナイテッドの他の選手)よりも優れた成績を収めなかったとは言えない」

「これはテン・ハーグの決断だったが、シーズンの後半にサンチョを起用することもできたはずだ。
彼は才能のある選手だし、彼らにとって役立つはずだった。彼をドイツに行かせたのは間違いだ」

また、元ユナイテッドのリオ・ファーディナンド氏も「現在はチャンピオンズリーグ準決勝でPSGと対戦している。誰がこの脚本を書いたのか? それが起こるとは予想していなかっただろう」と、皮肉なめぐり合わせを語った。

指揮官との確執がある限り、サンチョはユナイテッドでプレイしたいとは思わないかもしれない。しかし、ユナイテッドは新オーナーの就任により、変化のときを迎えている。もし監督が変わるとなればサンチョにも再びユナイテッドでの未来が開けてくるかもしれないが、来季はどこでプレイしているのだろうか。