ハーランドには厳しい視線も photo/Getty Images
CLのレアル戦で決定的な働きを見せられず
昨季はプレミアリーグで36ゴール、チャンピオンズリーグでは12ゴールを挙げたマンチェスター・シティFWアーリング・ハーランドだが、今季はそのパフォーマンスに疑問の声も出ている。
数字だけで見れば、ハーランドは今季もリーグ戦で20ゴール、CLで6ゴールと結果を出している。
マンCは先日行われたCL準々決勝2ndレグでレアル・マドリードと対戦し、PK戦の末に敗れた。90分間プレイしたハーランドはボールタッチが僅か21回のみで、パス本数もたった7本だ。バーに当たる惜しいヘディングシュートはあったが、見せ場はそれくらいか。
英『sky Sport』もハーランドの貢献度に疑問を投げかけており、かつてアーセナルで活躍した解説のポール・マーソン氏はレベルアップが必要だと語る。
「各チームは今、シティとハーランドの特長を捉えつつある。しっかりと後方に構えて守る必要があることを対戦相手も分かっているんだ。プレミアリーグには世界トップクラスの監督が何人もいる。彼らは抜け目なく、洞察力に富んでいる。昨季のハーランドは時に相手の最終ライン裏に抜け出し、GKと1対1になるシーンがあった。しかし今は対戦相手もハーランドのスピードを理解しているから、彼に走り込むスペースを与えていない。ハーランドは別の選択肢を見つける必要がある」
「彼の得点力は驚異的だが、レアル戦では事実上マークされて試合から消えていたね。
ハーランドがゴール前に構えているからこそ、2列目のフィル・フォーデンらを活かせるとの考え方もある。しかし、マーソン氏の言葉通り試合から消えてしまう展開が目立つのも事実だ。研究を重ねてくる対戦相手をどう超えていくのか。ハーランドとマンCは新たな課題と直面している。