ミランのバンディエラがスクデット獲得に貢献したインテル首脳陣...の画像はこちら >>

ミランでテクニカルディレクターを務めていたマルディーニ氏 photo/Getty Images

近年クラブとして成功を収めつつあるインテル

ACミランのレジェンドであり、元テクニカルディレクターであるパオロ・マルディーニ氏はインテルの首脳陣を高く評価し、その働きがいかに今シーズンのスクデット獲得に不可欠であったかを説明した。『La Gazzetta dello Sport』が伝えている。



インテルは今シーズンのセリエAで一歩抜きんでた存在であり、タイトル争いで序盤から圧倒的なリードを奪い、チームとして一貫性を維持した。その結果スクデット争いのライバルであったユヴェントスとミランは陥落し、シモーネ・インザーギ監督率いるインテルがタイトルを獲得した。

インテルの選手たちやインザーギへの称賛が高い一方で、成功の立役者とされるジュゼッペ・マロッタGMの功績を指摘する声も多い。また、スポーツ・ディレクターのピエロ・アウジリオといった首脳陣の面々も高く評価されている。

『Lega Serie A』とアレッサンドロ・アルチャート氏のインタビューに応じたマルディーニは、インテルの首脳陣を高く評価し、なぜ彼らの働きが今季のセリエAでの成功と昨季のチャンピオンズリーグでの躍進に不可欠だったのかを分析した。

「マロッタとアウジリオはリーグを支配して2つ目の星を獲得した。
インテルには卓越したスポーツ分野の体制がある。彼らは長期契約が保証され、戦略のアイデアがあった。ナポリが監督とスポーツディレクターが去った後にうまくいかなくなったのは偶然ではない」

「多くの首脳陣たちはグループマネジメントをほとんど重要視していないのが現状だ。 選手たちは何かを生み出さなければならない機械と見なされている。選手へのサポートは、イタリアでも世界でも、サッカー界ではまだ語られていないことだと思う。彼らは若い選手であり、サポートやありのままを伝えてくれる人を必要としていることを忘れている」

優れた首脳陣と選手達を中心に一つの黄金期を築き上げつつあるインテルは、今後どれだけのタイトルを継続性を持って獲得することが出来るのか注目を集めるところだ。