大舞台で大活躍のルックマン photo/Getty Images
アタランタに来るまでは苦戦
ヨーロッパリーグ(EL)の決勝でレヴァークーゼンと対戦して、3-0の勝利を飾ったアタランタ。今シーズン無敗を続けていたレヴァークーゼンを相手に勝利を収め、クラブ史上初の欧州タイトルを手にした。
そんなこの試合で大きな注目を集めることになったのがアタランタFWアデモラ・ルックマンだ。前半で2ゴールを挙げたルックマンは後半にもネットを揺らし、EL決勝史上初となるハットトリックを記録した。歴史に残る活躍を見せたルックマンだが、ここまでのキャリアは順風満帆というわけではない。
チャールトン・アスレティックでプロキャリアをスタートさせたルックマン。その後2017年冬にエヴァートンへ移籍を果たし、プレミアリーグデビューのマンチェスター・シティ戦でいきなりゴールを決めた。しかしその後はゴールを奪えず、2018年の冬にライプツィヒにシーズン終了までのレンタル移籍を果たすと、2019年に完全移籍する形となった。
ここまで苦戦を強いられていたルックマンだが、まさにこの移籍が同選手にとってターニングポイントとなった、移籍初年度の昨シーズンは公式戦33試合で15ゴール8アシストをマークすると、今シーズンも公式戦43試合で15ゴール8アシストを記録。プロデビューをしてから6つめのクラブでついに花開いたのだ。そしてついにELの舞台でハットトリックを記録し、チームにタイトルをもたらす存在となったルックマン。苦労人とも言えるこのキャリアを元イングランド代表のピーター・クラウチ氏は『TNT Sports』にて絶賛した。
「これがフットボールをする理由だ。
「これは素晴らしいストーリーであり、アデモラ・ルックマンという名前はファンにとって忘れられないだろう。 実にセンセーショナルだ。もちろん、彼や彼の家族にとっては本当に感慨深いことだろうし、ガスペリーニのサッカーはマスタークラスだった。チームとして素晴らしかったが、ルックマンのことは本当に嬉しい」