フランス1番手DFの座を確保したサリバ photo/Getty Images
フランス代表DF陣の安定感は抜群
EURO2024では未だに流れの中からのゴールがなく、スッキリしない攻撃が続いているフランス代表。しかし、守備の方は安定している。
中でも高い評価を得ているのがDFウィリアム・サリバだ。アーセナルでも不動のセンターバックとなっているサリバは、今大会でフランス代表1番手DFの座も確保した。ダヨ・ウパメカノとのコンビで鉄壁の守備を構築しており、ベスト16のベルギー戦ではFWロメル・ルカクを抑え、ベスト8ではポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに仕事をさせなかった。
何よりの強みは、アーセナルでも発揮しているデュエルの強さだ。ルカクのような大型ストライカーにも当たり負けすることがなく、日頃プレミアリーグでフィジカルバトルをこなしている成果と言えるか。
仏『L’Equipe』によると、サンテティエンヌ時代にサリバを指導したラジク・ネッダーはその特長を次のように評する。
「ウィリアムの大きな強みは、デュエルでの忍耐強さだ。すぐにボールを奪い返そうと急ぐ選手もいるが、彼はむしろ相手FWの動きを制限しようとする。彼は相手のコントロールやポジショニングにミスが出るのを待ってから割って入るんだ」
マルセイユでサリバと一緒にプレイしたフランス人MFマッテオ・グエンドウジも、サリバの能力を絶賛する。
「プレミアリーグの攻撃陣は1対1でサリバを抜けないと分かっているから、ますます彼を恐れているように感じる。監督、チームからの信頼を得たとき、彼は無敵だ。
そのリストにフランス代表監督ディディエ・デシャンも入ったことになる。今のサリバに1対1の勝負で勝てるアタッカーはかなり少ないはずで、すっかりフランス代表に欠かせぬ重要戦力だ。