マンCの新戦力サヴィーニョ photo/Getty Images
世界一危険なスポーツを経験
今夏にフランスのトロワからマンチェスター・シティに加入したサヴィーニョこと、サヴィオは、20歳ながら目覚ましい活躍を見せている。ブラジル代表でも定着しつつあるサッカー界の未来のスターだが、もしサッカー選手にならなかったらおそらくブル・ライダーになっていただろうと明かした。
ブル・ライディングとは、暴れる牡牛に8秒間乗り、その乗り方と牛の暴れ方を採点して競うロデオの一種で、全米スポーツライター協会によって世界で最も危険なスポーツにも選ばれた命を落とす可能性のある競技だ。
サンマテウスと呼ばれるブラジルの小さな沿岸地域の農場で育ったサヴィーニョは、『Daily Mail』のインタビューで当時の生活を振り返ると「16歳くらいまではいつも牡牛に乗っていたよ」と語っている。
「今はプロ(サッカー選手)として、(牡牛から)落ちたり怪我をしたりしないように気をつけないといけない。その点についてはちょっと不安がある」
「誰かが牡牛に乗ったら、牡牛は激しく跳ね回るんだ。わかるだろ?」
「8秒間つかまっていないといけない。僕は(競技としては)一度もやったことがない。とても危険だよ!でもサッカー選手じゃなかったらやってたよ!」
サヴィーニョがブル・ライダーから離れ、サッカーの道を選んだことに最も喜んでいるのは間違いなく、指揮官のペップ・グアルディオラだろう。マンCの名将はチームの未来を担う選手としてサヴィーニョを高く評価してきた。
「私が彼を好きな理由は、彼がピッチで一番になりたい、いろいろなことに挑戦したい、何にでも参加したい、ボールを持ってまた挑戦したいという気持ちがあることだ。彼はまだゴールを決めているわけではないが、ボールを奪ってシュートを打つ意識がある。 ウルブズ戦でフリーキックがあったが、彼はそれを決めたがっていた」
「彼は若いし、良い選手になるためにここにいるような気がする」
「それが本当に良い選手の条件だ。 勇気と一貫した向上心があれば、そこに到達できるだろう」
グアルディオラはじめ、多くのマンC関係者はオフシーズンもサヴィーニョを牡牛から引き離したいと考えているだろう。