藤井は開幕戦に続き決勝点を叩き出した Photo/Getty Images
1点を守り切った
明治安田J2リーグ第2節、今季新たにチーム体制が生まれ変わったことで注目のRB大宮アルディージャはホームにヴァンフォーレ甲府を迎えた。
前節決勝ゴールの藤井を前線に起用した布陣で臨んだ大宮。
12分には杉本のスルーパスから、そして13分には泉の突破からチャンスが生まれる。クロスを頭でフリックしたボールがゴール前にこぼれるが、そこをすかさず藤井が左足で押し込み、大宮が先制に成功する。
1点先制でペースを握った大宮はDF陣からの落ち着いたボール回しと中盤の高さでゲームを制圧。デュエルの局面でも個々の選手が勝てており、甲府にシュートまで持っていかせない。
29分にはようやく甲府にチャンス。右サイドを駆け上がった宮崎が右足でこの日1本目のシュートを放つも、GK笠原がセーブ。ボールは一瞬こぼれたが、事なきを得た。
30分には茂木のクロスからヘディングを放った豊川が接触により治療を受けゲームが中断するが、無事に復帰。試合はそのまま1-0でハーフタイムとなる。
後半、甲府は立ち上がりにコーナーキックからチャンスを迎えるがこれは活かせず。
前半と打って変わって勢いづく甲府は立て続けに大宮ゴールに迫り、大宮はセカンドボールが回収できない苦しい時間が続く。60分には甲府の大塚監督が早くも動き、中山、田中を投入しさらに攻撃を活性化しようと試みる。
さらに熊倉を投入し、得点を取りにいく甲府。大宮は押し込まれる我慢の時間が続く。豊川に代え、中盤に身長のある中山を投入し立て直そうとする大宮。75分には杉本の左からのクロスに、最後は藤井がシュートを放つが、これはゴール右に外れてしまう。
80分にはパスワークを駆使し反撃に出る大宮。泉や杉本のシュートはゴールには繋がらないがコンパクトな距離感で前進する形を見せており、本来のペースを取り戻す。長澤監督は40分に3枚代えを行い、運動量の落ちた選手を下げて試合を締めくくりにいく。88分にはゴール前の混戦でピンチになるも凌ぎきり、藤井の1点を守って開幕2連勝を飾った。今季のスローガンの通り“快進撃”が始まるのか、期待したい。
[スコア]
RB大宮 1-0 甲府
[得点者]
RB大宮
藤井一志(13)