C・ロナウド、デュランら擁するアル・ナスルに大量4失点…… ...の画像はこちら >>

2ゴールを決めたデュラン photo/Getty Images

前半に大きく崩れたマリノス

27日、AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)準々決勝が行われ、横浜F・マリノスとアル・ナスルが対戦した。

ACLEは準々決勝からサウジアラビアでの集中開催となり、1発勝負のトーナメント方式となる。マリノスはJ1リーグでは現在最下位に沈んでいるものの、アジアの舞台ではここまで勝ち進んでいる。

この試合、アル・ナスルはクリスティアーノ・ロナウドやマネ、デュラン、ブロゾビッチらそうそうたるメンバーがスタメンに名を連ねた。

序盤からアル・ナスルがボールを握り、押し込む展開が続くと、8分ロナウドとのワンツーでブロゾビッチが抜け出し左足を振り抜く。しかしこれはマリノスの守護神GK朴一圭がビッグセーブを見せる。

21分には右サイドへのロングボールにアル・ガナムが抜け出すとマイナスのクロス。これをデュランが左足で狙うもうまくミートできず、枠外に。マリノスは耐える時間が続く。

27分試合が動く。左サイドのマネのクロスをトーマス・デンがクリアミス。これがポストに当たると、最後はデュランに決められマリノスは先制を許す形に。さらに31分、アル・ナスルはショートカウンターからマネがニアへ左足のシュートを突き刺し、追加点をマーク。持ち前の攻撃力を見せ、早い時間にリードを広げた。

2点のリードを奪われたマリノスは試合が進むにつれ、ボールを保持する時間も増えるが、なかなかシュートまでの形を作れず、攻めあぐねる。

すると37分、ブロゾビッチのシュートを朴一圭が弾いたボールにロナウドが抜け目なく反応し、ゴール。アル・ナスルが早くも3点目をマークした。

ミスから失点を許したマリノスは前半ほとんど何もさせてもらえず。3点のリードを許して後半へ。

マリノスは後半からアンデルソン・ロペスと渡辺皓太、井上健太を投入し、停滞する攻撃のテコ入れを行う。

しかし後半も最初に試合を動かしたのはアル・ナスル。49分、中盤でボールを奪ってから早い攻撃に出ると、アリ・アルハッサンがシュート。これは一度朴一圭がセーブするも、こぼれ球をデュランに決められ、マリノスは4失点目。

52分、マリノスが反撃に出る。遠野の楔のパスをPA内でうけたロペスが落とすと、渡辺が右足一閃。途中出場の選手が反撃の狼煙を上げるゴールを挙げ、点差を3点差に。

55分マリノスに決定機。右サイドを崩すと、井上から絶妙なクロスがあがるも、ロペスはうまく合わせることができない。決めたかったところだが、1点を返したことでマリノスに勢いが生まれる。

65分に両者動く。アル・ナスルはロナウド、シマカン、アルハッサンに代えてウェズレイ、ラポルト、ヤヒヤを投入。一方のマリノスは喜田とエウベルをピッチに送り込む。

69分、CKの流れからロペスがシュートを放つと、GKが弾いたボールを諏訪間が頭で押し込む。しかしこれは惜しくもオフサイド判定となり追加点とはならず。

そんななか、72分渡辺がヤヒヤを倒してしまうと、2枚目のイエローカードで退場に。3点を追いかけるなか、マリノスは1人少ない状況になってしまった。

数的不利になったことで試合の流れは再びアル・ナスルに。80分ヤヒヤとオタビオの連携から中央をこじ開けられるも、これは朴一圭がナイスセーブを見せる。82分にはマネに決定機が訪れるが、これも朴一圭が止め、押され気味のマリノスを鼓舞する。

3点のリードがあり、数的有利でもあるアル・ナスルはボールを回しながら時間を使い、試合を終わらせにかかる。10人のマリノスもハイプレスをかけ、もう1点を狙いに行くが、ゴールは奪えず。

前半の3失点といい流れに変わった時の渡辺の退場が響き、アル・ナスルに完敗。ACLEは準々決勝で姿を消すことになった。

横浜F・マリノス 1 - 4 アル・ナスル

横浜F・マリノス得点者
渡辺皓太(53分)

アル・ナスル得点者
ジョン・デュラン(27分、49分)、サディオ・マネ(31分)、クリスティアーノ・ロナウド(38分)


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