J2では今季初の監督解任となった愛媛FCの石丸前監督 photo/Getty Images
16試合で1勝のみ
J2最下位の愛媛が21日、石丸清隆監督との契約解除を発表した。21日から青野慎也ヘッドコーチが暫定監督として就任する。
石丸前監督は13~14年に愛媛の監督に就任後は、15~16年に京都、20~21年に山形でも監督を務め、22年から再び愛媛の監督に戻った。
23年にJ3優勝に導き、J2復帰すると、昨季は17位で残留の目標を達成していた。しかし今季は開幕からリーグ戦9試合未勝利が続き、現在16節終了時点で1勝8敗7分、勝ち点10で最下位に沈んでいる。
石丸前監督はクラブを通じてコメントを発表。「就任以来、チームの力を最大限に引き出すべく全力で取り組んでまいりましたが、期待に応えることができず、大変申し訳なく思っております。このクラブには素晴らしい選手たちと、明るい未来があります。今後のさらなる飛躍を心から願っております。これまで本当にありがとうございました。」と綴った。
また解任理由として愛媛の村上忠社長、村上茉利江GM、青野大介フットボールダイレクターの連名で「シーズン序盤からの大幅な遅れを取り戻すべく、マネジメントのやり方を変え、コミュニケーションの質と量を向上させることでトレーニングからの風土改革に取り組んでまいりました。その結果、改善の兆しは見られたものの、応援してくださる皆様からの熱い後押しを最大限に受けた四国ダービーにおいても、勝ち切るチームへと転換させる決定的な一歩とすることはできませんでした。この現状を真摯に受け止め、マイルストーンとして設定しておりました第19節の前ではございますが、残り少ない時間の中でこの状況を打開し、ここから勝利していくための大きな刺激と戦術的な変化を起こすには、最後のタイミングであると監督交代の判断をいたしました」とコメントした。
去る石丸前監督に対しては「J3に降格し最も苦しかった2022シーズンに監督就任をご快諾いただき、J3優勝とJ2復帰という大きな功績を残していただきましたこと、また3年半に渡りクラブに多大なるご貢献を賜りましたことに、心より深く感謝申し上げます」と功労に対する感謝の言葉を送った。
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