チームメイトからも愛されている長谷川 photo/Getty Images
あらゆるスタッツがハイレベル
今季マンチェスター・シティ・ウィメンズでチームの年間MVPに輝いた女子日本代表MF長谷川唯。クラブ公式は、誰もが納得するMVPだと長谷川の貢献度を絶賛する。
なでしこジャパンでも長谷川はテクニシャンとのイメージがあるが、まず評価されるべきは稼働率だ。今季は公式戦38試合に出場しており、欠場したのはFA杯4回戦のイプスウィッチ戦のみ。さらにマンCへ加入してからは、出場可能な99試合のうち95試合でプレイしている。この一貫性もクラブから評価される理由なのだ。
もちろん自慢のテクニックもキレキレだ。今季の女子プレミアリーグで長谷川よりも敵陣で多くのパスを成功させたのは、アーセナルのFWマリオナ・カルデンテイのみで、ドリブル成功数は長谷川がトップの36回と紹介されている。
チャンピオンズリーグの方でも印象的な数字を残していて、ベスト8まで進んだチームで長谷川はインターセプト数19回でトップ、タックル成功数27回は4位、デュエル勝利数44回は7位と、フィジカルバトルの部分でも欧州最高峰の舞台で戦えている。
またプレイスタイルがクリーンであることも評価されている理由で、これだけ守備に奮闘しながらファウルが少ない。前所属のウェストハムでもそうだったが、今季も長谷川はカードを1枚ももらっていない。
テクニック、守備の貢献度、運動量、怪我の強さと、全てにおいて完成度の高いMFとなっており、チームMVPも納得だ。