インテルの新指揮官キヴ photo/Getty Images
独自のカラーをどう浸透させるか
昨季のチャンピオンズリーグ決勝でパリ・サンジェルマンに0-5の大敗を喫したインテルは、指揮官シモーネ・インザーギが退任。1つの時代が終わりを迎えることになった。
新指揮官にはクラブOBのクリスティアン・キヴを迎えているが、伊『Gazzetta dello Sport』はインザーギの定番システムとなっていた[3-5-2]からの脱却を求めている。
インザーギはほとんどのゲームをこのシステムで戦っており、センターバックも積極的に前線へ顔を出すなどチームは上手く機能していた。しかしPSG戦で限界が露呈することになったことに加え、当然イタリア国内のチームもインテルの3バックは研究済みだろう。
同メディアはキヴに柔軟な姿勢を求めており、理想のモデルとしてナポリをスクデットへ導いたアントニオ・コンテを挙げている。コンテも3バックを愛用してきた指揮官だが、ナポリでは昨季序盤で4バックに切り替えた。これはMFスコット・マクトミネイらの特性を最大限活かすためのシステムであり、コンテは柔軟にシステムを変えてみせた。
インテルに浸透した3バックも依然として強力ではあるが、キヴは恐れることなく別システムも模索していくべきだろう。監督経験は浅いが、キヴはパルマでも複数のシステムを使っていた。同メディアはキヴがどのように独自のカラーを出していくか注目しているが、インザーギの3バックとは異なる形でチームを進化させられるだろうか。