英老舗サッカークラブが105年の歴史に幕か「口座には0ポンド...の画像はこちら >>

老舗モアカムは消滅してしまうのか Photo/Getty Images

買収の話も進んでいたが

ナショナルリーグ(英実質5部)のモアカムFCが、閉鎖に追い込まれるようだ。

英各紙によれば、クラブのアカデミーはすでに活動を停止しており、今月4日の月曜日には正式にクラブの運営が停止する予定。

クラブは31万6000ポンド(約6280万円)の未払い賃金を抱えているという。

さらに、加入していた保険もすべて未払いのため、チームは活動停止を余儀なくされている。多くのファーストチームの選手たちはクラブを去り、今週末までにさらに多くの選手たちが退団する予定だ。声明では「8月4日月曜日、クラブは正式に閉鎖されます。銀行口座には0ポンド、現場には現金がないため、運営は継続できません」と発表された。

投資会社パンジャブ・ウォリアーズはクラブの買収を進める意向を表明していた。同社とクラブの少数株主らは共同で声明を発表。「日を追うごとにクラブの負債は膨らんでおり、未払い賃金は現在31万6000ポンドを超えている。さらにクラブ存続のためには支払うべき多額の負債があり、パンジャブ・ウォリアーズはボンド・グループ(現オーナー)との交渉完了後数時間以内に支払うことをすでに約束している」さらに「この苦悩を終わらせ、パンジャブ・ウォリアーズのもとでクラブがより明るい未来を見据えることができるよう、ボンド・グループに対し、クラブの売却をただちに完了するよう強く求める」と述べている。

しかしボンド・グループのジェイソン・ウィッティンガム氏は売却にあたって、パンジャブ・ウォリアーズとの接触ができなかったと述べており、状況は一筋縄ではいかないようだ。今季の財政的義務をどのように履行するかについて、ウィッティンガム氏がナショナルリーグに説明すべき期限を過ぎてしまっているため、モアカムは現在、リーグから出場停止処分を受けているところだ。

モアカムは混乱のなかで消滅してしまうのか。
同クラブは1920年に設立され、1974年にはノンリーグのカップ戦であるFAトロフィーを獲得している。昨季はリーグ2(英実質4部)を戦っていたが、降格した。

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