■【東京株式市場】 2019年8月5日
■株式市場の振り返り-“トランプ砲”のダメージが残り、日経平均株価は大幅続落
2019年8月5日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 20,720円(▲366円、▲1.7%) 大幅続落
- TOPIX 1,505.8(▲27.5、▲1.8%) 大幅続落
- 東証マザーズ株価指数 871.5(▲21.0、▲2.4%) 大幅続落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:196、値下がり銘柄数:1,914、変わらず:39
- 値上がり業種数:1、値下がり業種数:32
- 年初来高値更新銘柄数:17、年初来安値更新銘柄数:509
東証1部の出来高は14億7,447万株、売買代金は2兆5,151億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。トランプ砲を受けた週末の米国株が一時大幅安になったこと等により、東京市場でも売りが優勢となりました。
そのような中、日経平均株価はほぼ終日大幅マイナス圏で推移しました。寄り付きから安く推移した後、前場の半ばから下げ幅を拡大し、後場寄りには一時▲573円安となる場面が見られました。その後は徐々に下げ幅を縮小しましたが、結局は大幅続落で引けています。ちなみに、終値は6月18日以来の21,000円割れでした。
なお、TOPIXも同じような値動きで大幅続落となり、取引時間中には一時1,500ポイント割れの場面がありました。値上がり銘柄が196に止まっていることからも、中小型株を含めて幅広く売りが優勢だったと見ていいでしょう。
■東証マザーズ株価指数は大幅続落、売買代金は14日ぶりに1,000億円超え
東証マザーズの出来高は6,513万株、売買代金1,161億円となり、いずれも先週末より増加しました。個人投資家の見切り売りが出たと見られ、売買代金は14日ぶりに1,000億円を上回っています。
株価指数も大幅下落となる続落で引け、終値は900ポイントを大きく下回りました。今後の展開は引き続き個人投資家の物色意欲回復次第と言えそうです。
■ホンダなど自動車株で連日の安値更新が続出、神戸製鋼所はストップ安の暴落
個別銘柄では、先週の“トランプ砲”の影響が円高進行という形で残り、輸出関連株を中心に大幅下落となりました。自動車株では、先週末に決算を発表したホンダ(7267)を始め、日産自動車(7201)、マツダ(7261)、スズキ(7269)、三菱自動車(7211)がいずれも連日で年初来安値を更新しました。
また、ハイテク株では先週末に決算発表を行ったパナソニック(6752)が年初来安値更新となり、精密機器株ではニコン(7731)とキヤノン(7751)が安値更新で引けています。
その他では、日本製鉄(5401)など鉄鋼株の下げがきつく、とりわけ、先週末に通期業績予想を下方修正した神戸製鋼所(5406)が▲16%弱安の暴落でストップ安となったのが目を引きました。
一方、数少ない値上がり銘柄の中では、取引時間中にQ1決算を発表したSUBARU(7270)が、大幅増益を好感されて一時+5%超高の急騰となりました。
また、特にニュースはなかったものの、コンビニ株が買い戻されてセブン&アイ・ホールディングス(3382)とローソン(2651)が大幅高となり、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)もザラバで年初来安値を更新した後は上昇に転じて引けています。
新興市場(東証マザーズ)では、そーせいグループ(4565)が大幅高で年初来高値を更新し、手間いらず(2477)も高値を付けました。一方、ジーエヌアイグループ(2160)は暴落してストップ安で引けています。