■【東京株式市場】 2019年8月9日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、3連休控えた模様眺めで実質的な薄商い
2019年8月9日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 20,684円(+91円、+0.4%) 続伸
- TOPIX 1,503.8(+5.1、+0.4%) 反発
- 東証マザーズ株価指数 871.7(▲4.3、▲0.5%) 4日ぶり反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,209、値下がり銘柄数:837、変わらず:103
- 値上がり業種数:24、値下がり業種数:9
- 年初来高値更新銘柄数:49、年初来安値更新銘柄数:91
東証1部の出来高は11億8,564万株、売買代金は2兆1,466億円(概算)となり、いずれも概ね前日並みでした(売買代金は小幅増加)。前日並みだったとはいえ、9日はミニSQ算出に伴う嵩上げが少なからずあったことを勘案すると、実質的には商いが大きく減ったと見られます。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しましたが、膠着感の強い値動きとなりました。前場の序盤にはミニSQ値を意識して一時+164円高となりましたが、その後は20,700円を挟んで一進一退の膠着状態に陥りました。大引け直前には一時+83円高まで上げ幅を縮小する場面が見られ、結局は上昇幅が3桁へ届かずに引けています。続伸となったものの、やや物足りなさが残った印象です。
なお、TOPIXも同じような値動きで反発となり、終値で1,500ポイントを回復しました。
■東証マザーズ株価指数は4日ぶり反落、売買代金は4日連続で1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は4,723万株、売買代金737億円となり、いずれも前日並みでした。相変わらず個人投資家の物色意欲が停滞しており、売買代金は4日連続で1,000億円を下回っています。
また、株価指数は4日ぶりの反落となり、900ポイント回復がやや遠のいた感じです。新興市場はなかなか盛り上がりませんが、今後の展開は個人投資家の投資マインド回復次第と言えそうです。
■ソフトバンクがついに公開価格に到達、富士フイルムHDが一時▲7%弱安の急落
個別銘柄では、昨年12月に史上最大規模のIPOという触れ込みで上場しながら株価低迷が続いた通信子会社のソフトバンク(9434)が、取引時間中に年初来高値を更新し(上場来高値更新でもあります)、ついに公開価格の1,500円を超えました。ただ、その後に戻り待ちの売りに押され、終値は小幅高(1,495円)となり、公開価格を下回っています。
また、前日に決算発表を行った資生堂(4911)が一時+12%超高の爆騰となり、同じく決算発表のテルモ(4543)も一時+7%高に迫る急騰となっています。その他では、ハイテク株が高安まちまちの中、NEC(6701)が取引時間中に年初来高値を更新したのが目を引きました。
一方、前日に決算を発表した富士フイルムホールディングス(4901)は一時▲7%安に迫る急落となりました。また、自動車株ではマツダ(7261)が年初来安値を更新し、前日に業績下方修正を行ったヤマハ発動機(7272)も売られて安値更新となっています。
新興市場(東証マザーズ)では、前日に発表した通期決算で▲137億円の最終赤字に陥ったメルカリ(4385)が約▲9%安の急落で引け、公開価格(3,000円)を大きく下回っています。一方、そーせいグループ(4565)やミクシィ(2121)など時価総額の大きい主力株が値を上げました。