■【東京株式市場】 2019年9月5日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、一時+515円高で終値も21,000円台回復
2019年9月5日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 21,085円(+436円、+2.1%) 大幅3日続伸
- TOPIX 1,534.4(+27.6、+1.8%) 大幅反発
- 東証マザーズ株価指数 857.2(+13.2、+1.6%) 反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,966、値下がり銘柄数:157、変わらず:27
- 値上がり業種数:33、値下がり業種数:0
- 年初来高値更新銘柄数:61、年初来安値更新銘柄数:17
東証1部の出来高は13億4,803万株、売買代金は2兆4,800億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加となりました。香港情勢、米中貿易摩擦問題、英国のEU離脱問題などの懸念が緩和したことで、リスクオンモードが一気に高まりました。
そのような中、日経平均株価はほぼ終日大幅なプラス圏で推移しました。後場の半ばには一時+515円高まで上昇しましたが、大引けに掛けてやや利益確定売りに押されました。それでも+2%超の大幅上昇となる3日続伸となり、終値ベースでは8月2日以来の21,000円台回復となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで大幅反発となりましたが、上昇率は日経平均株価より小幅に止まりました。これは、日経平均株価を構成するような大型株への買戻しが優勢だったことを示唆しています。
■東証マザーズ株価指数は反発、売買代金は22日連続で1,000億円を下回る
東証マザーズの出来高は5,200万株、売買代金578億円となり、いずれも前日より増加しました。新興市場でもリスクオンモードがやや高まりましたが、活況な商いには程遠い状況だったようです。売買代金は今年最低を記録した前日よりは増えたものの、22日連続で1,000億円を下回りました。
なお、株価指数は反発となり、800ポイント割れの危機はとりあえず遠のきました。しかし、依然として今後の展開は個人投資家の投資マインド回復次第と言えそうです。
■オリンパスが5連騰で年初来高値更新、NTTドコモは5日連続の高値更新後に売られる
個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)とファナック(6954)が大幅高となり、ソフトバンクグループ(9984)も大幅反発となりました。
また、相場全体に買戻しが入る中、とりわけ、ハイテク株の上昇が目立ち、ソニー(6758)、東京エレクトロン(8035)、オリンパス(7733)、アドバンテスト(6857)、HOYA(7741)がいずれも急騰して年初来高値を更新し、村田製作所(6981)やローム(6963)など電子部品株も軒並み値を上げています。
さらに、SMC(6273)や安川電機(6506)など機械株も急騰し、マツダ(7261)など自動車株にも見直し買いが入りました。
その他では、NTTドコモ(9437)が取引時間中に5日連続の年初来高値更新となり、吉野家ホールディングス(9861)も同じく連日の年初来高値更新となりましたが、その後は売りに押されて両銘柄とも終値は下落したのが目を引きました。
一方、数少ない値下がり銘柄の中では、KDDI(9433)やアステラス製薬(4503)などが冴えない値動きとなり、任天堂(7974)が逆行安となりました。
新興市場(東証マザーズ)では、連日でストップ高だったサマンサタバサジャパンリミテッド(7829)がザラバで年初来高値を更新した後に売られ、終値は急反落となりました。また、ブシロード(3055)も大幅高となっています。一方、自律制御システム研究所(6232)は3日連続で年初来安値を更新しました。